床材の張り替えリフォームを安く済ませたいなら、DIYを検討してみてはいかがでしょうか?
既存の床材がフローリングの場合、「クッションフロア」か「フロアタイル」であれば、上から重ねて張るだけで張り替えが可能です。しかもDIYで行うため、業者に依頼するよりもはるかに安い費用でリフォームできます。
今回はクッションフロアとフロアタイルで、古いフローリングを張り替えるDIYについて解説します。
クッションフロアを上貼りする
クッションフロアとは、表面に木目調やタイル調などのデザインが印刷されたシート状の塩化ビニル製床材です。「CFシート」と呼ばれることもあります。
フローリングにDIYで施工できる床材のなかでも圧倒的にコスパが高く、専用の接着剤や両面テープで簡単に施工できます。
DIYでクッションフロアに張り替える費用
クッションフロアは幅180cm×1m単位が1,200円~で販売されています。
施工する部屋の広さ(江戸間)ごとに見たクッションフロアの必要数量は以下のとおりです。
部屋の広さ | 必要メートル数 | 費用の目安 |
4.5畳(261x261m) | 4m | 約5,000円 |
6畳(261x352m) | 5~6m | 約7,000円 |
8畳(352x352m) | 7m | 約8,500円 |
10畳(352x440m) | 8.5~9m | 約10,000円 |
※クッションフロアの柄や施工する向きにより、必要メートル数や費用の目安が異なります。
クッションフロアの張り替えに必要な道具は、接着剤or両面テープ、CF用カッター、地ベラ、ローラー、カッター(大)、定規、メジャー、撫でバケ等です。すべて揃えると5,000円~20,000円ほどかかります。
6畳をクッションフロアに張り替える費用クッションフロア本体+必要な道具で15,000円~30,000円が目安
クッションフロアを選ぶポイント
クッションフロアは防水性に優れる一方、柔らかい素材のため、重いものや角があるものを置く部屋には向いていません。お手入れのしやすさや張り替えやすさを活かして、キッチンやトイレ、洗面所など水回りでの仕様がおすすめです。
フロアタイルを上貼りする
フロアタイルとは、表面に木目調やタイル調などのデザインが印刷されたタイル状の塩化ビニル製床材です。ビニル床タイルと呼ばれることもあります。
クッションフロアがシート状の床材を敷くのに対し、フロアタイルはタイル状の床材を1枚1枚貼っていきます。素材の硬さはフローリングに近く、敷き詰めると本物のフローリングのように見えることが特徴です。
DIYでフロアタイルに張り替える費用
フロアタイルはデザインに合わせて、長方形または正方形の複数枚のタイルを敷き詰めて施工します。
一般的な長方形のフロアタイルは1枚あたり914mm×152mのサイズで、6畳であれば約72枚必要です。
施工する部屋の広さごとに見たクッションフロア(吸着テープ式)の必要数量は以下のとおりです。
部屋の広さ | 必要枚数 | 費用の目安 |
4.5畳(261x261m) | 54枚 | 9,000~13,500円 |
6畳(261x352m) | 72枚 | 12,000~27,000円 |
8畳(352x352m) | 96枚 | 16,000~36,000円 |
10畳(352x440m) | 120枚 | 20,000~45,000円 |
※フロアタイルの柄や施工する向きにより、必要枚数や費用の目安が異なります。
フロアタイルは専用の接着剤を使用するタイプと、シートの裏面に吸着テープが付いているタイプがあります。吸着テープは接着剤タイプよりも価格が高めですが、裏面のシールを剥がして貼るだけで施工でき、なおかつ貼り直しも可能です。最低限の道具としてハサミやカッターがあれば施工できます。
6畳をフロアタイルに張り替える費用フロアタイル本体+必要な道具で13,000円~28,000円が目安
フロアタイルを選ぶポイント
フロアタイルはクッションフロアに比べて硬めの素材でできており、施工後はフローリングに近い見た目になります。したがって、リビングやダイニング、客間などおしゃれに見せたい部屋や、重い家具や家電製品などがある部屋におすすめです。
業者に依頼するなら「相見積もり」が肝心
クッションフロアやフロアタイルを使えば、DIYでもフローリングの張り替えができまが、より美しい仕上げにしたいならプロの施工業者に依頼しましょう。
プロの施工業者に依頼するときは、複数の業者に見積もりを依頼してリフォームプランや費用を比較検討する「相見積もり」が肝心です。
この一手間をかけることで、より費用が安く、なおかつ品質の高いリフォームを提供してくれる施工業者を選ぶことができます。
まとめ
フローリングをDIYで簡単に張り替える方法について、クッションフロアとフロアタイルを例に出して解説しました。
いずれも数時間のDIYでフローリングの見た目を新しくすることができますが、ミスした場合に気軽に貼り直しができないため、慎重に作業を進めましょう。
プロの仕事できれいな仕上げにしたいなら、実績が豊富な施工業者への依頼をおすすめします。