壁紙の張り替え時期は、一般的に10年前後といわれています。ただし、キッチンやトイレなどの水回りや喫煙者が使う部屋は壁紙の劣化も早いため、汚れや毛羽立ちが目立ってきたら張り替えのタイミングです。
今回は壁紙クロスの張り替えについて、DIYで張り替える場合と施工業者に依頼する場合の費用を比較・解説します。
DIYで壁紙クロスの張り替え
初めて壁紙をDIYで張り替える場合や、広範囲の壁紙を張り替える場合は、施工が簡単な「のり付きクロス」がおすすめです。
ここでは、のり付きクロスで施工するケースを見ていきましょう。
DIYでクロスを張り替える場合にかかる費用の相場
賃貸物件の壁紙にも使われている量産品クロスは、1㎡あたり500~1,000円が相場です。部屋の広さごとの天井+壁の面積、およびクロスの費用の目安を以下の表にまとめました。
部屋の広さ | 天井+壁の面積 | 費用の目安 |
4.5畳 | 約30.5㎡ | 15,250~30,500円 |
6畳 | 約42㎡ | 21,000~42,000円 |
8畳 | 約51㎡ | 25,500~51,000円 |
10畳 | 約60㎡ | 30,000~60,000円 |
DIYで壁紙クロスを張り替える場合、クロス本体と市販の壁紙貼り道具セットがあれば十分でしょう。壁紙貼り道具セットは1,000~1,500円程度で販売されています。
費用は壁紙クロスのグレードで大きく変わる
メーカーによって区分が異なる場合もありますが、壁紙クロスはおおむね「量産品クロス」「1000番クロス」「高級クロス」の3つのグレードに分けられます。DIYで施工する場合は張り替える壁紙クロスのグレードで費用が大きく変わるため、予算やお部屋の雰囲気に合ったクロスを選びましょう。
壁紙のグレードごとの特徴や費用の相場は、以下の表のとおりです。
壁紙のグレード | 特徴 | 1㎡あたりの費用の相場 |
量産品クロス | 賃貸物件の壁にも使用されるもっとも基本的なクロス | 500~1,000円 |
1000番クロス | 色や柄が豊富なクロス | 1,000~1,700円 |
高級品クロス | 和紙、金箔、織物など天然素材を用いた高級クロス | 2,000~5,000円 |
他にも、壁の断熱性能や防音性能を高める「機能性壁紙」もあります。
壁紙を選ぶ際は、あらかじめ壁紙のサンプルで見た目や手触りを確認して、お部屋の雰囲気に合ったものを選びましょう。
施工業者に依頼して壁紙クロスの張り替え
コストよりも仕上がりの美しさにこだわりたい場合や、手間をかけたくない場合は、施工業者に依頼して壁クロスを張り替えましょう。
業者に依頼して壁紙クロスを張り替える場合にかかる費用の相場
壁紙クロスの張り替えを業者に依頼する場合、壁紙クロス本体の価格に加え、工事費用がかかります。
施工業者が壁紙クロスを張り替える場合、「量産品クロス」か「1000番クロス」が使用されます。それぞれの費用の相場は以下の表のとおりです。
部屋の広さ | 量産品クロス | 1000番クロス |
4.5畳 | 30,000~40,000円 | 50,000~55,000円 |
6畳 | 40,000~50,000円 | 55,000~60,000円 |
8畳 | 45,000~55,000円 | 65,000~75,000円 |
10畳 | 52,000~63,000円 | 73,000~85,000円 |
なお、施工業者に壁紙の張替えを依頼した場合、工事完了までに約1日かかります。
費用は依頼する業者で大きく変わる
プロに張り替えを依頼する場合、部屋の広さや使用する壁紙以外にも、依頼する施工業者でも費用が大きく変わります。そもそも壁紙の張り替え工事を含めたリフォームには定価というものがなく、業者によって費用が若干異なります。
たとえば、全国展開している大手のリフォーム会社は下請けに作業を発注するため、中間マージンを含む費用が高めです。一方、中小規模の施工業者は、中間マージンが発生しないぶん大手よりも安い傾向があります。
まとめ
DIYで壁紙クロスを張り替える場合と、施工業者に依頼する場合とで、費用の目安や費用が変わる要素について解説しました。
結論を言うと、手間がかかっても低コストで済ませたい場合はDIYを、とにかく美しい仕上がりにしたい場合は施工業者に依頼を選ぶと良いでしょう。
施工業者に依頼する場合は、地域密着型のリフォーム会社がおすすめです。リフォームの相談受付から実際の工事までを担当者がサポートしてくれるため、安心して工事を任せられます。
プロの仕事でお得に壁紙を張り替えるなら、なるべく複数の業者から見積もりをとり、費用やリフォームプランを比較検討するようにしましょう。