室内ドアの表面がくすんできた場合や、お部屋の雰囲気を変えたい場合は、塗り換えを検討するタイミングです。
室内ドアの塗装は低コストで塗料・道具一式を揃えることができ、なおかつ作業自体も簡単なので、DIYでチャレンジしやすいリフォームと言えるでしょう。
今回は室内ドアのDIY塗装に必要な塗料・道具の選び方や費用の目安、専門業者に依頼する場合のポイントについて解説します。
室内ドア用の塗料の選び方
室内ドアは、木目柄がプリントされた化粧シートが貼られてる合板ドアが一般的です。
合板ドアが表面がツルツルしていて塗料が乗りにくいため、下地処理用のプライマーと造膜タイプの水性塗料(いわゆるペンキ)を選びましょう。
一方、天然無垢材が使用されている室内ドアの場合は、自然の木目を活かす浸透タイプの水性塗料がおすすめです。
ドア1枚(表裏の2回塗り)の塗料の必要量は500mlです。造膜タイプも浸透タイプも、500mlあたり1,200円~3,000円が費用の目安となります。
室内ドアのDIY塗装に必要な道具と費用の目安
室内ドアのDIY塗装に必要な道具は、ホームセンターや通販サイトで揃えることができます。一般的な合板ドアを取り外さずに塗装する場合に必要な道具と、費用の目安は以下のとおりです。
- 塗装用ローラー(300円~1,000円)
- ハケ(100円~300円)
- ローラーバケット(300円~900円)
- プライマー(1,000円~2,000円)
- 塗料(1,200円~3,000円)
- マスキングテープ(300円~500円)
- 養生シート(1,000円)
- ウエス(いらない布でOK)
DIY塗装に必要な道具を一式購入すると、費用の合計はおおよそ4,000円~9,000円となります。
他にも、手に塗料が付いたときの拭き取り用にウェットティッシュ、塗料のニオイを緩和するマスクなどを揃えておくと良いでしょう。
室内ドアを取り外して塗装する場合は、取り外し・取り付けが1人では非常に大変ですので、なるべく2人以上で作業することをおすすめします。
室内ドアのDIY塗装の手順
室内ドアを取り外さずに塗装する手順は、以下のとおりです。
ドア本体やドア周りの塗らない場所を養生する
ドアノブ、ガラス、蝶番など、ドア本体の塗らない部分や、ドア周りの壁、床を養生します。細かい部分はマスキングテープを、壁や床など広い部分は養生シートを使いましょう。
プライマーで下地処理をする
塗料を塗る前に、ドアをプライマーで下地処理をします。合板ドアの表面はツルツルしているため、下地処理をしないとすぐに塗料が剥がれていしまいます。
プライマーにはスプレータイプと液体タイプがありますが、室内ドアのように面積が小さい建具の塗装にはスプレータイプがおすすめです。
プライマーを塗ったら、1時間ほど乾燥させましょう。
塗料をよく混ぜてバケットに移しておく
プライマーを乾燥させている間、塗料をしっかり混ぜてバケットに移しておきます。ペイント缶にマスキングテープを貼っておくと、塗料を移すときに缶や手が汚れません。
塗料を塗る(2回塗り)
プライマーが乾燥したら、いよいよ塗料を使った塗装です。
細かい部分はハケ、広い部分はローラーを使います。1回目の塗装が終わると塗りムラが見つかるので、ムラをなくすためにもしっかり2回塗りしましょう。
水性塗料が乾く時間は、夏の晴れた日は約30分~1時間、寒い冬場は1時間~2時間が目安です。
室内ドアの塗装を業者に依頼した場合の費用は?
室内ドアの塗装を専門業者に依頼した場合の費用は、1枚あたり8,000円~1万円が相場です。
ただし、室内ドアの素材や塗料によっては、費用相場と大きく異なる場合もあります。
室内ドアのリフォームに失敗しないためには、2~3社から見積もりをとることが大切です。なぜなら、ドアのリフォームの知識がない一般の方が、専門業者1社分の見積りだけで費用の高い・低い、工事内容の良し悪しを見極めることはできません。
複数の業者から見積もりをとる「相見積もり」の手間をかけることで、見積額が適切か、工事内容に妥当性はあるかを比較・検討することができます。
まとめ
室内ドアの塗り替えリフォームに必要な道具や塗料の種類、塗装の手順について解説しました。
DIYでチャレンジしやすい室内ドアの塗装は、正しい手順を踏むことでお部屋の雰囲気を変えて気分をリフレッシュできます。
必要な費用も1万円以内に抑えることができるので、DIYにご興味のある方は、ぜひチャレンジしてみてくださいね。