畳の部屋をフローリングにリフォームするときの費用・流れや失敗しないポイントを解説

畳の部屋をフローリングにリフォームするときの費用・流れや失敗しないポイントを解説

ライフスタイルの変化により、畳張りの和室からフローリングの洋室にリフォームされるご家庭が増えています。

和室をガラッと洋室に変えるには、壁や床、建材などトータルのリフォームが必要となりますが、畳をフローリングに変えるだけなら、比較的低コストで可能です。

今回は、畳の部屋をフローリングにリフォームするときの費用・流れや失敗しないポイントを解説します。

フローリング張替え工事にかかる費用

畳からフローリングへの張り替えにかかるリフォーム費用は、以下の3つの要素で大きく変わります。

  1. リフォームする部屋の広さ
  2. 物件の種類(戸建かマンションか)
  3. フローリング材の種類(無垢材か合板材か)

部屋の広さ、物件の種類、フローリング材を加味して、畳からフローリングへ張り替えるリフォーム費用をまとめると、次の表の通りです。

部屋の広さ/フローリング材 無垢材フローリング 合板材フローリング
4.5畳 戸建:13~15.5万円

マンション:16.2~19万円

戸建:12.5~14.3万円

マンション:16~18万円

6.0畳 戸建:16~19.2万円

マンション:20.3~24万円

戸建:15.5~17.5万円

マンション:18~22.5万円

8.0畳 戸建:20~24.2万円

マンション:25.6~30.7万円

戸建:19~22万円

マンション:25~28.5万円

※施工費込み、巾木取り付け前提、無垢材はスギ

戸建よりもマンションのリフォーム費用が高い理由は、マンションは管理規約により、防音等級L-45以下のフローリング材を使用する必要があるためです。

上記の表の価格帯はあくまでも目安ですので、実際のリフォーム費用を知りたい場合は、施工業者に見積もりを依頼しましょう。

フローリング張替えリフォームの見積もり・内訳

戸建、6畳の畳部屋を合板材フローリングに張り替える場合のリフォームの見積り例は、以下のとおりです。

工事内容 数量 単価 金額
養生 10.0㎡ 500円 5,000円
畳撤去・処分 1式 5,000円
ライン出し 1式 5,000円
床下地張り 10.0㎡ 5,500円 55,000円
床材(施工費込み) 10.0㎡ 7,500円 75,000円
巾木(施工費込み) 8.0㎡ 1,500円 12,000円
現場管理費・諸経費 1式 7,000円
税別費用 164,000円
税込費用 180,400円

現場管理費・諸経費には、駐車場の費用や書類作成の費用などが含まれます。

それぞれ工事内容について、詳細を解説します。

養生

資材の搬入や撤去材の搬出時に廊下や玄関が傷つかないように、ブルーシートや養生シートなどを張って、床や壁を保護する作業です。

畳撤去・処分

既存の畳を撤去・処分する作業です。

畳を撤去する作業自体に大した手間はかかりませんが、産業廃棄物扱いとなるため、専門の業者に引き取ってもらう費用がかかります。

ライン出し

「ライン出し」とは、下地材やフローリング材が寸分違わず床と平行に張れるよう、専用の機械で計測することです。

この作業が疎かになると、フローリングが傾いてしまうだけでなく、下地の位置のずれにもつながるため、この後の作業の成否を決める重要な作業となります。

床下地張り

和室の床は畳を撤去した分、床の厚みが変わるため、下地を底上げする作業が必要です。

床下地張りは、下地用の木材の材料費と施工費がかかります。

フローリングに張り替え

フローリング材を敷き詰め、部屋の形に合わせて切断、壁際の部分はカンナで正確に整形します。

下地の合板の上にヘラで均一に接着剤を塗り、専用のゴムハンマーを使用、1枚ずつ張っていきます。

巾木の取り付け

巾木(はばき)とは、床と壁の境に取り付ける板のことで、壁下部を傷や汚れから保護し、床との境目を綺麗に見せる役割があります。

巾木の取り付けはオプションとなっている場合が多いですが、部屋の印象を大きく左右する部材となるため、施工業者とよく相談されることをおすすめします。

フローリング張替えリフォーム成功のポイント

フローリング張替えリフォームは、業者選びの時点で成否が分かれると言っても過言ではありません。

近年のリフォーム需要の高まりに比例して、リフォームに関するクレームやトラブルの件数も多くなっています。

フローリング張替えリフォームの場合は、最近とくに人気が高い無垢材を選ぶときに注意が必要です。

無垢材は天然木ならではの温かさや踏み心地の良いことがメリットとして挙げられますが、経年変化が激しく、反りや収縮が発生しやすいというデメリットもあります。

当然ながら、知識や技術が乏しい業者に依頼しても、リフォームを成功させられるわけがありません。

業者を選ぶ際には、過去の実績や利用者の口コミなども参考にして、価格だけでなく「リフォームの質」で選ぶようにしましょう。

まとめ

畳の部屋をフローリングに張り替えるリフォームについて解説しました。

部屋の広さにもよりますが、フローリングへの張替えは20万円前後の工事費用で、お部屋の雰囲気をガラリと変えることができます。

業者を選ぶ際には、フローリングの張替えリフォームの実績が豊富で、地域の住宅環境に精通した地元の施工業者がおすすめです。

ご自身のライフスタイルや、理想とする部屋づくりに合ったリフォームができるよう、業者としっかりご相談されてください。

内装 床カテゴリの最新記事