スレート屋根の寿命は20~30年!塗装・カバー工法・葺き替えなど経過年数ごとに必要な補修を解説

スレート屋根の寿命は20~30年!塗装・カバー工法・葺き替えなど経過年数ごとに必要な補修を解説

スレート屋根の寿命をご存知ですか?

日本の住宅ではガルバリウム鋼板に次いで人気の高いスレートは、デザイン性が高く施工価格が安いというメリットがあります。

そんなスレート屋根を長持ちさせるためには、定期的なメンテナンスと劣化状況に合わせた補修が必要です。

今回はスレート屋根の寿命の目安や、新築からの経過年数ごとに検討したいメンテナンス・補修について解説します。

スレート屋根の寿命は20~30年

スレート屋根の寿命は20~30年と言われています。

ただし、屋根の状態やメンテナンスの仕方によっては、寿命が伸びることもあれば縮むこともあります。

スレートは主成分がセメントなので、スレートそのものには防水性能がなく、雨や雪で水分を吸うともろくなってしまいます。

スレート屋根を20年以上長持ちさせるためにも、状況に応じた補修の方法について把握しておきましょう。

スレート屋根のメンテナンス・補修の方法

スレート屋根は定期的にメンテナンスを行うことで20年以上にわたって使用することができます。

また、劣化の症状によって適切な報酬の方法が異なります。

ここでは、スレート屋根のメンテナンス・補修の方法について紹介します。

スレート屋根は5年に1回の点検・部分補修が必須

工事費用の目安:2万円~4万円/全体

スレートは割れやすいため、どれだけ注意して工事しても微細なキズが入ってしまいます。

その微細なキズが日光や風雨にさらされると、ヒビ割れて屋根の劣化や雨漏りにつながります。

したがって、スレート屋根は5年に1回を目安にヒビ割れの点検・補修を行なうことが大切です。

部分補修が必要な場合は、ヒビが入っている箇所に接着剤を注入して劣化を防ぎます。

新築から5年目でメンテナンスを行ったら、以降も5年おきを目処に同様の点検・補修を行いましょう。

スレート屋根の劣化を遅くするなら「塗装」

工事費用の目安:50万円~60万円/全体

スレート屋根が色あせていたり、藻やコケが発生していたりする場合は、塗装により美観を保ちます。

スレート屋根の塗装のタイミングは家の立地や塗料にもよりますが、スレートに葺き替えてから7~10年が目安です。

ただし、塗装はあくまでもスレート屋根の美観を保ち、劣化を食い止めるものでしかありません。

屋根の防水性の維持や回復を目的とする場合は、塗装と補修をセットで行いましょう。

スレート屋根の下地まで劣化していないなら「カバー工法」

工事費用の目安:60万円~150万円/全体

カバー工法とは、既存の屋根の上から新しい屋根材を重ね葺きする方法です。

後述する葺き替えよりも工事期間を短く、また工事費用を安く抑えることができます。

築15~20年が経過していて、なおかつ屋根下地が劣化していない場合や、近い将来に引っ越す予定があってわざわざ屋根を葺き替えるまでもない場合は、カバー工法による重ね葺きで十分でしょう。

ただし、スレートの上からスレートを重ね葺きすると屋根が重くなって耐震性が低くなってしまいます。

耐震性をなるべく損なわないためには、より軽量な「ガルバリウム鋼板屋根」による重ね葺きがおすすめです。

スレート屋根で雨漏りが発生したら「葺き替え」

工事費用の目安:150万円~180万円/全体

葺き替えとは、既存の屋根をすべて撤去したうえで、屋根下地の補修して新しい屋根材を設置する方法です。

築20年以上で一度もメンテナンスを行っていない場合や、屋根の下地まで劣化が進んでいる場合は、葺き替えで下地材から交換しなければなりません。

葺き替え工事は屋根下地の交換と屋根材の葺き替えに加え、既存屋根の撤去費と処分費がかかるため、150万円~180万円が費用の目安となります。

さらに、2004年以前に施工されたスレート屋根には、アスベストが含まれている可能性があります。

自宅のスレート屋根がアスベストを含んでいる場合は、葺き替える際にアスベストを処分しなければなりません。

アスベストの処分・解体撤去費用は、1㎡あたり2万円~8万円が目安です。

まとめ

スレート屋根の寿命と、新築からの年数ごとに必要な補修について解説しました。

スレート屋根を長持ちさせるなら、定期的な補修や塗装で質の高い施工ができる専門業者を選ぶことが大切です。

「プロヌリ」なら屋根の補修や塗装について、専門アドバイザーに相談することができます。

工事費用の見積もりや最適な専門業者の紹介もできますので、スレート屋根のお悩みはぜひ「プロヌリ」にご相談ください。

屋根カテゴリの最新記事