屋根塗装をDIYで行う場合の手順とは?必要な塗料や道具についても解説

屋根塗装をDIYで行う場合の手順とは?必要な塗料や道具についても解説

屋根塗装はしっかりと安全対策をとったうえで、正しい手順を踏まえれば、DIYでも完成度の高い塗装ができます。

では、実際にDIYで屋根塗装をするにはどんな塗料や道具が必要で、どのような手順で作業を進めていけば良いのでしょうか?

本記事では化粧スレート(コロニアル)屋根を塗装するにあたり、必要となる塗料・道具や、実際の手順をご紹介します。

屋根塗装DIYに必要な塗料や道具

まずは、屋根塗装のDIYに必要な塗料や道具を揃えましょう。

屋根塗装に必要な道具は、ホームセンターや通販サイトで購入できます。初めて屋根塗装のDIYにチャレンジする場合は、塗料や道具について質問できるホームセンターがおすすめです。

必要な塗料・道具(足場は除く)と費用の目安は以下のとおりです。

必要な塗料・道具 価格の目安 用途
高圧洗浄機 10,000円~30,000円 スレートに付着した汚れの除去
ヤスリ・サンダー 1,000円~10,000円 スレートに付着した汚れの除去
コーキング・シーリング材 500円~1,000円 小さいヒビの補修用
マスカー 300円/550×25m 養生のため
シーラー(下塗り用塗料) 6,000円~8,000円/5L(1回塗り) 上塗り用塗料の密着を高めるため
上塗り用塗料 13,500円~15,000円/10L(2回塗り) 2回塗り用の塗料(シリコン系塗料を推奨)
ローラー 500円~10,000円 広い箇所を塗装する用
ハケ 500円~10,000円 狭い箇所を塗装する用
タスペーサー
(カッター・コテでも代用可)
7,500円~10,000円/500個入 塗装後の縁切りのため
作業用ヘルメット 3,000円~7,000円 落下時のケガ防止のため
安全帯 6,000円~15,000円 転落・落下防止のため
滑り止め付き安全靴 3,500円~10,000円 屋根の上で滑らないようにするため

この他にも、汚れても差し支えない服、軍手やゴム手袋、タオル等を準備すると良いでしょう。道具を一式揃えると、平均で5万円~10万円ほどの費用がかかります。

それぞれの道具の使い方については、各プロセスで詳細に解説します。

屋根塗装をDIYで行う手順

屋根塗装のDIYは、以下の手順に沿って行います。

  1. 足場の設置
  2. 養生
  3. 屋根の下地処理
  4. 下塗り
  5. 中塗り・上塗り
  6. 縁切り
  7. 足場解体

それぞれのプロセスについて、詳しく解説していきます。

手順1. 足場の設置

屋根塗装をDIYで行う場合であっても、足場の設置は必須です。はしごでの作業は非常に危険なため、絶対に止めましょう。

素人が見様見真似で足場を組み立てることは、倒壊や落下のリスクがあるためおすすめしません。

安全に作業するためにも、足場の組み立ては専門業者に依頼しましょう。設置費用の目安は1㎡あたり600円~1500円で、一般的な2階建て住宅の足場代は約15万円~20万円かかります。

手順2. 養生

窓や雨樋など、塗装しない部分に塗料が付着しないようマスカーで養生します。

また隣家に塗料が飛散するとトラブルの元となるため、あらかじめ挨拶に出向き、屋根塗装について説明しておきましょう。

念のため隣家や車にも養生をすることで万が一のトラブルを回避できます。

手順3. 屋根の下地処理

屋根にこびりついたコケや汚れを高圧洗浄機で洗浄しましょう。スポンジやブラシを使って洗浄することもできますが、高圧洗浄機のほうが効率的です。

スレートにヒビが入っている場合は、コーキングなどで補修します。ヒビを補修してから塗装したほうが、塗料が長持ちするからです。

コーキングには塗料が乗りやすいものと乗りにくいものがあるので注意しましょう。

手順4. 下塗り

屋根塗装の下塗りは、シーラーと呼ばれる塗料を使用します。シーラーには、中塗り・上塗り用の塗料の密着力を高める効果があります。

パッケージの注書きをよく読み、塗布量や燥時間を確認しましょう。

手順5. 中塗り・上塗り

中塗り・上塗りでは、屋根の色になる塗料を使用します。

2回塗りが基本で、中塗りと上塗りの間は塗料をしっかりと乾燥させる時間を設けましょう。

手順6. 縁切り

縁切りとは、スレートの重ね目の隙間を塞いでいる塗膜を切って、水の通り道を確保することです。

屋根は塗装をすると、隙間が塗りつぶされてしまいます。この隙間は屋根内部にたまった水を排出する役割があるため、塞がれたままだと雨漏りの原因となります。

雨漏りを防ぐためにも、タスペーサーと呼ばれる専用の道具、もしくはカッターやコテで縁切りをして隙間を開けましょう。

手順7. 足場解体

業者に組み立ててもらった足場を、同じように業者に依頼して解体してもらいます。

足場を解体したら、養生の撤去や清掃をして作業完了です。

まとめ

屋根塗装DIYに必要な塗料や道具、実際の手順について解説しました。

結論を言うと、DIYで屋根塗装をしたからと言って、業者に依頼した場合と比べて劇的に工事費用が抑えられるわけではありません。

1~2ヶ月の作業時間を確保できない場合や、安全面で不安がある場合は、専門業者への依頼をおすすめします。

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