瓦屋根の種類と施工価格の相場やメリット・デメリットについて解説

瓦屋根の種類と施工価格の相場やメリット・デメリットについて解説

日本の住宅の伝統的な屋根材といえば、「瓦屋根」ではないでしょうか?

最近ではスレートやガルバリウム鋼板のような軽量で比較的安価な屋根材を使用する住宅が増えていますが、昔ながらの「瓦屋根」も根強い人気があります。

今回は瓦屋根の種類ごとの特徴や施工価格、瓦屋根のメリット・デメリットについて解説します。

瓦屋根の種類と特徴・施工価格の相場

一般的な住宅の屋根に使用される「瓦」は、素材によって以下の種類に分けられます。

  • 釉薬瓦(陶器瓦)
  • いぶし瓦
  • 素焼き瓦
  • セメント瓦
  • モニエル瓦

それぞれの屋根の特徴と施工価格を見ていきましょう。

釉薬瓦(陶器瓦)

施工価格 5,000円~/㎡
耐用年数 50~60年

現在もっとも一般的な瓦が釉薬瓦(ゆうやくがわら)です。

粘土で形成した後、釉薬と呼ばれるガラス質の薬剤を塗布して高温で焼いて作ります。

陶器を作る工程と同じなので「陶器瓦」とも呼ばれます。

多くのカラーバリエーションを作ることができ、和風・洋風どちらの住宅様式にも応用可能です。

さらに、釉薬は耐水性に優れるため、瓦の色やツヤが落ちにくくなります。

瓦自体に雨水が染み込まずに流れ落ちることから、瓦の下のルーフィング(防水シート)が傷みにくいという特徴もあります。

いぶし瓦

施工価格 8,000円~/㎡
耐用年数 30~60年

いぶし瓦は釉薬を使わず、窯の中でいぶすことで瓦独特の黒や銀色の色合いを出す瓦です。

寺社の屋根に使われることが多い古来伝統のある瓦で、1枚ごとに風合いが異なる独特な美しさがあります。

瓦の中ではもっとも高級品です。

素焼き瓦

施工価格 5,000円~/㎡
耐用年数 40~50年

素焼き瓦は釉薬を塗らず、文字通りそのまま焼いた瓦です。

前述のいぶし瓦と合わせて無釉薬瓦と分類することもあります。

素焼き瓦は「テラコッタ瓦」や「スパニッシュ瓦」と呼ばれることもあり、粘土そのものの赤い色合いが出るため、洋風建築との相性が抜群です。

また、薬剤や炭素が瓦に付着しないため、軽量で耐久性にも優れています。

セメント瓦

施工価格 4,000円~/㎡
耐用年数 10~20年

セメント瓦は、セメントと水、砂で作られる瓦です。

陶器で作られた釉薬瓦や無釉薬瓦と比べ、角ばっていてギザギザとしています。

セメント瓦には焼きの工程がないため非常に安価で、製造中に縮むこともないため無駄なく屋根瓦として使用できるというメリットがあります。

ただし、耐久性が低く、塗料が10~15年で剥がれてしまうため、陶器瓦よりも早めのメンテナンスが必要です。

モニエル瓦

施工価格 5,000円~/㎡
耐用年数 10~20年

モニエル瓦はコンクリート製で、おもにヨーロッパで広く普及している瓦です。

日本モニエルという会社が代理店だったため、モニエル瓦と呼ばれています。

日本では1970年代~80年代にかけて人気を博し、現在は生産されていません。

主成分のコンクリートはセメントに砂利を混ぜて固めたものであるため、セメント瓦の断面がツルツルなのにに対し、モニエル瓦は断面がザラザラしています。

表面の塗装が10年~15年で剥がれてしまうため、定期的にメンテナンスを行ってきれいな外観を保つ必要があります。

瓦屋根のメリット

瓦屋根のメリットは以下のとおりです。

他の屋根材と比べて耐久性が高い

瓦屋根の最大のメリットは、スレートやガルバリウム鋼板など他の屋根材と比べて耐久性が高いことです。

瓦自体の耐用年数は50年以上ですので、防水シートなど瓦以外の部分のメンテナンスを定期的に行っていれば、新しく瓦を葺き替える必要はありません。

遮音性に優れる

瓦屋根の意外なメリットとして、遮音性に優れることが挙げられます。

たとえば、屋根材として人気の高いガルバリウム鋼板は、ゲリラ豪雨に見舞われるとテレビの音が聞こえないほどの雨音がするという声もあります。

瓦屋根は遮音性に優れているため、雨音が気になることはほとんどありません。

高級感のある外観になる

最近では洗練されたデザインの瓦が多数販売されており、瓦屋根の住宅は高級感のある外観になります。

色や形のバリエーションが豊富なので、和風住宅はもちろん、洋風住宅にも合う瓦が見つかるでしょう。

部分補修が可能

瓦屋根は他の屋根材と違って、必要な部分のみを直す部分補修が可能です。

瓦のずれや部分的な雨漏りなど、異常の範囲が狭い場合は、部分補修で経済的に屋根のメンテナンスを済ませることができます。

瓦屋根のデメリット

瓦屋根には他の屋根材と比べて、以下のようなデメリットもあります。

施工価格が高い

瓦屋根は他の屋根材と比べて施工価格が高いことがデメリットです。

新しい屋根材の施工価格を日本の住宅の屋根に使用される屋根材である陶器瓦、化粧スレート、ガルバリウム鋼板で比較すると、以下のようになります。

屋根材 施工価格
陶器瓦 8,000円~15,000円/㎡
スレート 5,000円~7,000円/㎡
ガルバリウム鋼板 6,500円~8,000円/㎡

耐震性が低い

屋根瓦は他の屋根材と比べて重いため、台風や地震などの自然災害に弱く、大きな風や揺れで瓦が落ちて割れるなどの危険性があります。

ただし、軽量の屋根や施工方法を工夫することでカバーすることが可能です。

まとめ

瓦屋根は他の屋根材よりも施工価格が高めですが、長持ちすることや高級感のある外観になるというメリットもあります。

屋根の葺き替えを検討するときは、それぞれの屋根材のメリット・デメリットはもちろん、施工価格やメンテナンス性も含めて検討するようにしましょう。

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