これまで「高級料理」のイメージがあった寿司は、回転寿司やファストフード寿司店などが次々とオープンしたことで、より身近な料理となっています。
競合の多い寿司業界では、目新しい寿司ネタや斬新なメニューだけでは足りず、お客様にくつろぎと安心の空間を提供する内装にこだわる必要があります。
今回は寿司屋におすすめの内装デザインや、居抜き物件とスケルトン物件の違いについて解説します。
寿司屋におすすめの内装デザイン
以前に比べて寿司は身近な料理になったというものの、それでも暖簾をくぐったときのワクワク感、非日常感にお客様は期待してしまうものです。
お客様にお出しする料理はもちろんのこと、店舗の内装も決して疎かにしてはいけません。
ここでは、寿司屋の内装におすすめの内装デザインをご紹介します。
ショーケースが店全体の印象を決める
寿司屋と言えば、新鮮なネタや旬の海鮮がところ狭しと並ぶショーケースをイメージされる方も多いでしょう。ショーケースは店全体の印象を決める寿司屋の「顔」と言っても過言ではありません。
インターネット通販でも購入できるカウンターに置くタイプのショーケースは、最少額15万円~で購入できます。
しかし、店全体の印象を決めるショーケースは、ただネタを冷蔵するだけではなく、お客様が寿司を待つ間に目で楽しみ、期待に胸を膨らませるようなデザインであるべきです。
ショーケースにはステンレス製や木製、ガラスの有無、あるいは既製品でなくオーダーメイドなどさまざまなデザインがあり、店舗が目指すコンセプトに合ったものを選ぶ必要があります。
寿司屋の顔であり、店全体の印象を決めるからこそ、ショーケースのデザインは検討に検討を重ねて選びましょう。
カウンターはヒノキがおすすめ
寿司屋のほとんどにカウンターが設置されており、職人はお客様と向かい合って寿司を握ります。ショーケースと同じく、カウンターも店舗のコンセプトと合った素材を選びましょう。
カウンターは清潔感があり、肌触りも良いヒノキ、スギ、ナラなどの無垢材が好んで使用されます。とくにヒノキは高級感があり、おとなしめの木目が美しく、また抗菌作用もあるため、寿司をはじめとする和食料理との相性が抜群です。
国産ヒノキの1枚板(25×600×1800m)は28,000円が相場で、もっとも安価なスギ無垢材と比べるとやや高めですが、ナラやクリといった他の無垢材とはほとんど価格差がありません。
ファミリー層を狙う場合は小上がりを設置
小上がりとは、カウンターとは別に設けられた、床より一段高めの畳敷きの客席で、和食料理店などでよく見られます。カウンターに1人で座ることに抵抗がある方や、小さなお子さん連れの方、足腰の弱いご年配の方などにリラックスして過ごしてもらえる空間です。
カウンターだけの寿司屋をコンセプトにしている場合は別として、ファミリー層もターゲットとする場合は内装工事の費用が高くなりますが、小上がりを設置することをおすすめします。
最近では店舗検索サイトなどからお店を見つける方が多く、カウンター以外の席があるかどうかも重要なポイントとなります。
寿司屋の「居抜き物件」と「スケルトン物件」を比較
寿司屋の内装工事は、一般的に1,000万円前後が相場です。内装や厨房設備にかかる工事費用は、居抜き物件かスケルトン物件かによって大きく変わります。
ここでは、両方の物件の特徴や内装工事について解説します。
居抜き物件
居抜き物件とは、床・天井・壁・厨房設備・トイレなど、前店舗の主要設備が残っている状態の物件を指します。
前店舗寿司屋で内装や厨房設備も良い状態で残っていれば、そのまま使用することができるため、内装工事や厨房設備工事費を大幅に抑えて開店することができます。
寿司屋は競合の多いジャンルであり、入れ替わりも激しいため、居抜き物件検索サイトなどを活用すれば、コンセプトに合った物件を見つかるでしょう。
スケルトン物件
スケルトン物件とは、床・壁・天井・内装などが何もない、基礎構造のみの物件を指します。
内装や厨房設備が何もない状態なので、自身が開店する寿司屋のコンセプトに合ったこだわりの内装が作りやすい反面、居抜き物件に比べて内装や厨房設備の工事費用がかかります。
まとめ
寿司屋におすすめの内装や、居抜き物件とスケルトン物件の違いについて解説しました。
自身のコンセプトに合った理想の寿司屋を開店するためには、実績が豊富で信頼できる内装業者選びが欠かせません。
一括見積サイトや口コミ比較サイトなどを参考に、ご自身のご予算や開業プランに合った工事業者をお探しください。