キッチンの床の張り替えにかかる費用をフローリングとクッションフロアで比較

「キッチンの床がギシギシ鳴る」「キッチンの移動に合わせて床を新しくしたい」といった要望には、フローリングやクッションフロアなどの床材の張り替えがおすすめです。

水や油、洗剤をよく使うキッチンは、耐水性・防水性・防汚性に優れた床材を使用しましょう。

今回はフローリングの場合とクッションフロアの場合の2つのケースで、キッチンの床の張り替えリフォームの費用について解説します。

キッチンの床の張り替え費用を左右するポイント

キッチンの床の張り替えを専門業者に依頼する場合にかかる費用は、以下の3つの要素で変動します。

「床材」・・・フローリングとクッションフロアでは、後者の方が安価に施工できます。

「工法」・・・床材の張り替え工法には、「重ね張り」と「新規張り」の2種類があり、既存の床の上に、新しい床材を張る「重ね張り」のほうが比較的安価です。

「帖数または床面積」・・・キッチンの床の張り替え料金は、キッチンの床の広さに比例します。

以上を踏まえ、キッチンの床によく使用される床材の「フローリング」と「クッションフロア」で、張り替えのリフォームにかかる費用を見ていきましょう。

【フローリング】キッチンの床の張り替えにかかる費用

フローリングには大きく分けて、無垢フローリングと複合フローリングの2種類があります。

無垢フローリングとはチーク、ヒノキ、メープルなどの天然木から切り出した、自然のままの木材を使用しているフローリングのことです。

一方、複合フローリングは、合板の表面に薄く削った天然木や樹脂化粧シートを張り合わせたフローリングを指します。

キッチンの床を無垢フローリングに張り替える場合

天然木から切り出した無垢フローリングは、大量生産が可能な複合フローリングよりも費用が高くなります。

スギやヒノキなど一般的な無垢材は1㎡で約1.5万円ほど、天然木の中でもグレードの高いローズウッドやチークなどを使った無垢材フローリングは、1㎡で約3万円ほどです。

キッチンの床を複合フローリングに張り替える場合

複合フローリングは、表面の化粧材の厚みによって次の3種類に分けられます。

• もっとも厚みがあって無垢材と同じ質感の「挽き板」
• 天然木の風合いが感じられる「突き板」
• 比較的リーズナブルな「シート」

挽き板タイプの複合フローリングに張り替える場合は、一般的な無垢材とほとんど変わらない費用がかかります。一方、シートタイプの複合フローリングに張り替える場合の費用は、他のタイプに比べて比較的安価で済みます。

複合フローリングには遮音性や耐傷性など、製品によってさまざまな性能があり、高性能な製品ほど床材本体の費用が高くなる傾向にあります。

【クッションフロア】キッチンの床の張り替えにかかる費用

クッションフロアは塩化ビニール製のシート状の床材で水を弾く性能があり、キッチンやトイレなどの水回りに適した床材です。

木目調やタイル調といったデザインのバリエーションが豊富で、パッと見た感じではクッションフロアとはわからないレベルの製品もあります。

さらに、フローリングよりも簡単に張り替えができるため、DIYでも施工でき、専門業者に依頼した場合でもリフォームの費用が安く済みます。

キッチンの床を専門業者に依頼してクッションフロアに張り替える場合

クッションフロアを既存のキッチンの床材の上からそのまま張ると、費用を安く、また工事の期間を短くすることができます。

既存の床材がフローリングで新たにクッションフロアを導入する場合、重ね張りと新規張りでは、後者のほうが費用が高くなります。

キッチンの床をDIYでクッションフロアに張り替える場合

クッションフロアの本体価格：1,000円～2,000円/1m

DIYでキッチンの床をクッションフロアに張り替える場合、費用はクッションフロアの本体価格だけで済みます。

クッションフロア本体は、DIYで張り替える場合はホームセンターや通販サイトで購入できます。

市販のクッションフロアは90cm巾サイズ・182cm～200cm巾サイズのシート1m単位で販売されていることが多く、その価格は1,000円～2,000円/1mが相場です。

まとめ

キッチンの床の張り替えにかかる費用について解説しました。

水や油、洗剤をよく使うキッチンでは、床材を選ぶときも防水性や防汚性がポイントとなるでしょう。

安価でお手入れが楽な床材はクッションフロアですが、LDKで居室でひと続きに見せたい場合は複合フローリングをおすすめします。