床のフローリングを踏むとギシギシと音がしたり、畳の表面に色あせ・傷みが見られる場合は、リフォームのタイミングです。
一口に床のリフォームと言っても、部屋の広さはもちろん、張り替える床材や工法によって費用が変わってきます。
今回は床の張り替え・交換リフォームにかかる費用相場を工法・床材ごとに解説します。
床の張り替え工法の種類
床の張り替えリフォームには「重ね張り工法」と「新規張り工法」の2種類があります。
どちらの工法が適しているかは、既存の床材の種類や下地の状態によって変わります。
重ね張り工法
重ね張り工法とは、既存の床材を残したまま、その上から新しい床材を重ねて張る工法です。
既存の床材を解体する必要がないため、工事にかかる時間やコストを抑えることができます。
新規張り工法
新規張り工法とは、既存の床材をいったん解体して、新しい床材を張り直す工法です。
重ね張り工法と比べて既存の床材を解体、撤去する手間と費用がかかりますが、下地の状態を確認できるため、前回の床のリフォームから10年以上経過している場合や、和室から洋室にリフォームしたいときに適しています。
なお、畳張りの和室をフローリングの洋室へ変更する場合には、床の下地材を張り替えて高さを調整する必要があるため、1畳あたりの工事費用に3万円~4万5,000円ほどプラスされます。
床材をフローリングに張り替えるリフォームの費用相場
フローリングへの張り替えは、工法の違いの他に「無垢フローリング」か「複合フローリング」かという素材の違いによっても工事費用が変動します。
無垢フローリングに張り替える場合
工法 | 1畳あたりの費用 |
重ね張り工法 | 23,000円~45,000円 |
新規張り工法 | 33,000円~55,000円 |
無垢フローリングは、天然木から切り出した無垢材を使用したフローリング材のことです。
室内の湿度を調整する調湿効果があり、木のぬくもりが感じられる素材です。
ただし、防音性が乏しいため、マンションの規約によってはリフォームに使用できない場合があります。
複合フローリングに張り替える場合
工法 | 1畳あたりの費用 |
重ね張り工法 | 13,000円~37,000円 |
新規張り工法 | 23,000円~47,000円 |
複合フローリングとは、複数の木材を接着剤で張り合わせた合板の上に、木目調の化粧材を張りつけたフローリング材のことです。
天然木のような調湿効果や木のぬくもりはないものの、遮音性や防水性など、表面加工によってさまざまな機能を持たせることができ、無垢材よりも低コストで施工できます。
床材をフロアタイルに張り替えるリフォームの費用相場
工法 | 1畳あたりの費用 |
重ね張り工法 | 30,000円~60,000円 |
新規張り工法 | 40,000円~70,000円 |
フロアタイルとは、表面に木目調・石目調などのデザインを施したシート状で、専用の接着剤や両面テープを用いて張り替えるタイプの床材です。
張り替えの作業自体は容易にできるためDIYも可能ですが、きれいに仕上げるならプロに依頼しましょう。
畳の交換リフォームの費用相場
畳の交換リフォームには、大きく分けて「表替え」と「新調」があります。
なお、新しい畳を使用してから2~3年が経過して表面に色あせや傷みを感じてきたら、ひっくり返す「裏返し」を行います。
表替えの場合
リフォーム費用:1畳あたり5,000円〜15,000円
表替えは表のい草のみを剥がして、新規のい草のシートを張るリフォームです。
1度のみ可能なリフォームですが、表面を張り替えるだけですので簡単かつ低コストでリフォームができます。
新しい畳を使用してから4~5年が表替えをするタイミングです。
新調の場合
新調の費用:1畳あたり約10,000円〜35,000円
入れ替えは既存の畳を撤去して新規の畳を入れるリフォームです。
新品のい草の香りに加え、クッション性の高い踏み心地も復活します。
新しい畳を使用してから約10年後が入れ替えのタイミングです。
まとめ
床の張り替え・交換リフォームにかかる費用相場を、工法や床材ごとに解説しました。
リフォーム業者を選ぶ際は、なるべく複数の業者に見積もりを依頼して、工事内容や費用を比較検討することをおすすめします。
床のリフォームの実績が豊富で地域密着型のリフォーム業者を選ぶと、大手業者よりもコストが抑えられ、なおかつ質の高いリフォームに期待できるでしょう。