犬走りは、家の外壁周りにある、犬が走れるくらいの幅の狭い道状の部分のことです。
家の外壁周りに犬走りがあれば、壁を泥跳ねから守り、虫や動物を屋内に寄せ付けません。
今回は犬走りの役割やメリット・デメリット、DIYで犬走りを設置するときのポイントについて解説します。
犬走りとは?
犬走りとは、建物の外壁の周りを囲うようにコンクリートや砂利で施工された道状の部分を指します。
建物の外壁に雨や泥が跳ね返って汚れるのを防ぐ役割や、湿気から建物を守る役割があります。
ただし、現在では防犯の観点から、犬走りを設けないケースも少なくありません。
一般的に犬走りの幅は40~60cmとされていますが、家や庭とのバランス、使い勝手などで自由に決めることができます。
犬走りの役割
犬走りには、以下のような役割があります。
外壁を汚れから守る
犬走りの役割の1つ目は、建物の外壁や基礎部分を汚れから守ることです。
軒下がむき出しの土の地面の場合は、屋根の軒先から落ちる雨水が土の地面に跳ね返り壁が汚れてしまいます。
砂利やコンクリートで犬走りを施工すれば、泥水が跳ねて壁を汚すこともありません。
泥跳ねを防止することで、木造住宅を長持ちさせることにもつながります。
雑草対策
コンクリートや砂利の犬走りを施工することによって、家の周囲の雑草対策になります。
煩わしい草むしりの必要がなくなるだけでなく、家の景観を保つことにも一役買うことができます。
住宅への虫の侵入を防ぐ
厚みのある犬走りを施工することで、地面から床下を進んでくる害虫の侵入を防ぎます。
犬走りがない場合は家の周りに雑草が生えやすくなり、虫が屋内に入ってきやすくなります。
犬走りで家の周りの雑草を抑えることで、害虫対策にもつながるのです。
犬走りのメリットとデメリット
犬走りのメリット・デメリットは、素材にコンクリートを使うか、砂利を使うかで異なります。
犬走りにコンクリートを使う場合のメリット・デメリット
メリット |
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デメリット |
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コンクリートの最大のメリットは、砂利と違って雑草が生えないことです。
掃除やメンテナンスもしやすいため、一度施工してしまえば落ち葉の掃除くらいで済みます。
一方、犬走りをコンクリートから他の素材に変更することは容易でないため、専門の業者に依頼してコンクリートを取り除いてもらう必要があるでしょう。
犬走りに砂利を使う場合のメリット・デメリット
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デメリット |
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砂利の最大のメリットは、歩くと音がするため防犯になることです。
また、白玉砂利や黒玉砂利などカラーバリエーションが豊富です。
家や庭の雰囲気に合わせて好みの犬走りをデザインすることができます。
一方で、砂利を熱く敷き詰めないと雑草が生えてしまうため注意が必要です。
犬走りはDIYでも作れるがおすすめは専門業者に依頼すること
犬走りは比較的簡単なDIYで作ることができます。
ただし当サイトでは、犬走りの施工は専門業者に依頼することをおすすめします。
DIYで犬走りを施工する手順
たとえば、犬走りを砂利で作る場合は、一般的に以下の手順で施工します。
- 土台作り
- 防草シートを敷く
- 砂利を敷き詰める
コンクリートの場合は、2の手順を飛ばして生のコンクリートを敷き詰めて施工します。
DIYのなかでも比較的簡単にでき、ホームセンターや通販サイトを利用すれば砂利やコンクリートも容易に手に入ります。
犬走りの施工業者の選び方
しかし、しっかりと雨や虫の対策をしたり、家の景観を保ったりするには、専門業者に依頼することをおすすめします。
専門業者であれば、雨や虫の対策だけでなく、防犯面や景観面でも期待に沿った提案をしてくれるでしょう。
最近では犬走りの施工を基礎業者ではなく、外構・エクステリア業者が行うケースがほとんどです。
業者選びの際は、地域の外構・エクステリア業者の2~3社に見積もりを依頼して、プランや費用を比較検討しましょう。
まとめ
犬走りの役割やメリット・デメリット、施工をDIYで行う場合と専門業者で行う場合の比較について解説しました。
DIYで犬走りを施工する場合は、しっかりと雨対策、虫対策をしましょう。
自分の家に合った犬走りにしたいときは、地域密着型の外構・エクステリア業者に依頼することをおすすめします。