雨仕舞ってどんな役割があるの?防水との違いや家を長持ちさせるメリットを解説

雨仕舞ってどんな役割があるの?防水との違いや家を長持ちさせるメリットを解説

「雨仕舞(あまじまい)」という言葉をご存知でしょうか?

雨仕舞とは、家の中に雨水が入らないように処理するための工夫や設計を指す建築用語です。

その似て非なるものに「防水」があります。

今回は雨仕舞の基礎知識や防水との違い、雨仕舞に使われる建材について解説します。

雨仕舞とは

雨仕舞とは、雨水を排水したり、納めたりして、家の中に侵入することを防ぐ工夫を指します。

雨仕舞の役割

雨仕舞の主な役割は、家の部材の形・配置を工夫することで、雨漏りを防ぐことです。

たとえば、日本の家の屋根が斜めに配置されていて、その端に雨樋が設置されているのも雨仕舞の一つと言えます。

他にも、雨水の侵入を防止するだけでなく、雨水の汚れや接触による家の劣化を軽減することも雨仕舞の役割です。

雨仕舞が適切でないと、雨漏りの原因になるだけでなく、家の部材の腐食やカビの原因にもなります。

したがって、雨仕舞を適切に施すことは建物を長持ちさせることにつながるため、雨水の排水や水切りに関わる箇所は家の中でとても重要なのです。

雨仕舞いと防水の違い

雨仕舞と似て非なる言葉が「防水」です。

防水は雨を完全にシャットアウトする工夫や設計を指します。

たとえば、建物表面を防水シートや防水性能のある塗料などを施し、雨水の浸入を防ぐことが防水の目的です。

対して雨仕舞いは、雨水を建物表面で防ぐというよりは、雨水そのものを適切に処理して建物内部に浸水させないことに主眼をおいています。

防水性能のある製品や建材が販売されるはるか前から、雨水を適切に処理する知恵や技術によって培われてきたのが雨仕舞なのです。

4種類の雨仕舞

雨仕舞の種類には以下の4つがあります。

  • ケラバ水切り
  • 棟包み屋根役物
  • 谷樋
  • 軒先水切り

それぞれの雨仕舞について詳しく解説していきます。

ケラバ水切り

ケラバとは屋根の一部で、雨樋がついていない側の端の部分です。

ケラバ水切りは、このケラバに吹き込む雨を水切り処理をして、雨漏りを防ぐ役割があります。

棟包み屋根役物

棟(むね)とは、屋根の頂上にある水平な部位を指します。

棟包み屋根役物には雨水を外に受け流す機能のほか、夏場は屋根裏の熱ごもりを解消し、冬場は屋根裏の結露を防ぐ役割があります。

谷樋

谷樋とは、屋根が谷のようになっている部位に設置して、雨を集めて外に排水する役割を持つ雨仕舞です。

全ての屋根から雨水を集め、排水する役割があるため、丈夫で劣化しにくいガルバリウム鋼板が使われています。

軒先水切り

軒先水切りは別名「鼻隠し」とも呼ばれ、屋根の軒先に取り付けられている雨仕舞のことです。

屋根の縁の下側、ルーフィングの下側に取り付けます。

雨仕舞をするメリット

雨仕舞には以下のメリットがあります。

  • 家の対候性が上がる
  • 家の中に湿気がたまりにくい
  • 建物が長持ちする

それぞれのメリットについて、詳しく解説していきます。

家の対候性が上がる

耐候性とは、 野外で使用する建築材料の太陽光や​風雨、温度変化などに対する耐久性のことです。

雨仕舞をすることで、雨水や雪の侵入を防いだり、風当たりを少なくしたりなど、さまざまな天候の変化に対応することができます。

台風が多い夏から秋にかけて、風当たりを少なくして家への負担を軽減してくれるところは大きなメリットと言えるでしょう。

家の中に湿気がたまりにくい

雨仕舞は雨水を適切に処理するだけでなく、湿気を逃しやすい構造にもなっているため、家の中に湿気がたまりにくいメリットがあります。

したがって、湿気による材料や建物の腐敗や劣化、カビの発生などを防ぎます。

雨仕舞の湿気を逃がしやすい構造は、家の中を快適にして、建物を長持ちさせることにもつながっているのです。

一方の防水は雨水の侵入を防ぐために隙間が無い構造になっているため、湿気が溜まりやすく腐敗・不朽しやすいとされています。

建物が長持ちする

雨仕舞の耐候性に優れ、湿気がたまりにくいというメリットにより、建物を長持ちさせることにつながります。

建物にとって雨や湿気は腐敗や劣化、カビなどの原因にとなるため、それらを適切に処理する雨仕舞は有益な工夫なのです。

まとめ

雨仕舞の役割や防水との違い、雨仕舞することで建物が得られるメリットを解説しました。

普段はあまり目立たない箇所ですが、家を長持ちさせ、快適に過ごすには欠かせません。

雨仕舞の耐久性は高いものの、つなぎ目に使用されるシーリングは劣化するため、10年に1回の周期でメンテナンスが必要です。

メンテナンスや補修を依頼するときは、建物に降る雨の流れを熟知している業者を選びましょう。

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