「トイレの交換はDIYでできるの?」という疑問をお持ちではありませんか?
必要な部品や工具を揃え、説明書通りに作業をすれば、DIYでもトイレの交換が可能です。
今回はトイレ交換をDIYで行なうときにかかる費用や、実際の交換の手順を解説します。
トイレ交換をDIYで行なうときにかかる費用
トイレ交換をDIYで行なうときにかかる費用を、トイレ本体・パーツと工具類とで解説します。
なお、洋式トイレを温水洗浄便座付き便器に交換するDIYを想定しています。
トイレ本体・パーツごとの費用
便器本体、トイレタンク、温水洗浄便座は通販サイトでも購入できます。
商品 | 価格のめやす |
便器のみ | 2万円~5万円 |
トイレタンクのみ | 2万円~5万円 |
温水洗浄便座 | 1万5,000円~4万5,000円 |
ウォシュレット一体型便器 | 5万円~6万円 |
便器フランジ(戸建てトイレの床排水タイプ) | 3,000円~6,500円 |
最近人気のタンクレストイレは、便器・温水洗浄便座セットで20万円前後で販売されています。
トイレ交換のDIYに必要な工具類の費用
DIYでトイレを交換するときは、便器の取り外しや設置に以下の工具が必要となります。
いずれもホームセンターや通販サイト、100円均一ショップなどで手に入ります。
工具類 | 価格 |
プラスドライバー | 100円~ |
マイナスドライバー | 100円~ |
ノコギリ | 2,000円 |
モンキーレンチ | 300円~ |
ウォータープライヤー | 500円~ |
さらに、古い便器を廃棄するには、専門業者に依頼する必要があります。
廃棄にかかる費用はは約3,000円~8,000円です。
DIYでトイレを交換する方法
DIYでトイレを交換する方法を、順を追って紹介します。
止水栓を止めてトイレタンクの水を抜く
トイレの工事は必ず止水栓を閉めてから行います。
止水栓を閉めれば給水を一時的にストップさせることができ、また開けることで給水を再開できます。
止水栓を閉めたら、トイレタンクのレバーを10秒ほどひねったままにしてトイレタンク内の水をすべて抜きます。
古い便器を取り外す
便器に残っている水を雑巾や石油ポンプなどを使って抜き取ります。
既存の便器がウォシュレットの場合は止水栓に分岐金具がついているので、モンキーレンチでナットを回して分岐金具を取り外します。
また、トイレタンクとウォシュレットへ伸びている給水管と分岐金具の接続部分のナットもモンキーレンチで外しておきます。
トイレタンクと便器本体を取り外す
ウォシュレット付きの便器は、先にウォシュレットを取り外します。
ウォシュレットはワンプッシュで取り外せるタイプとピンで固定されているタイプがあり、どちらの方法で外せるのかは説明書等で調べましょう。
トイレタンクは左右2本の密結ボルトによって便器本体に固定されています。
密結ボルトを固定しているナットをモンキーレンチで回して取り外しましょう。
次に便器本体を取り外します。
便器前面、もしくは便器の左右の側面の下部に留められている皿木ねじをプラスドライバーで外します。
皿木ねじを外したら、便器の側部もしくは後部にあるボルトを取り外します。
これで、便器を持ち上げるて外せるようになります。
排水ソケットを外す
便器を取り外すと、便器と排水栓をつなぐ排水ソケットが露出します。
排水ソケットは便器の型式によって形状が異なるため、古い便器と異なる型式の新しい便器を取り付ける場合は排水ソケットの交換が必要になります。
新しい便器本体を取り付ける
新しい便器本体を取り付けます。
排水ソケットのパッキンの部分に便器本体の下部の穴を合わせ、向きがまっすぐになるように調整して設置します。
また、便器後部の左右2ヶ所、便器正面下部の1ヶ所をねじで留めて固定します。
止水栓を交換する
新しいトイレタンクに付属している専用の止水栓を、古い止水栓と交換します。
古い止水栓をモンキーレンチで回転させて取り外し、新しい止水栓を取り付けたら、マイナスドライバーを使って止水栓を閉めます。
ウォシュレット・トイレタンクを設置する
ウォシュレット本体を取り付ける前に、「ベースプレート」という部品を便器の上の面にねじで固定します。
ベースプレートを取り付けたら、その上からウォシュレット本体を設置して位置を調整しましょう。
次にトイレタンクを設置します。
トイレタンクはあらかじめ組み立ててありますが、設置前に組み立てる必要がある場合は説明書に沿って組み立てましょう。
組み立てたトイレタンクを便器本体の後部にある穴に合わせて置き、取り付けボルトに下から固定ナットを締め付けて固定させれば設置完了です。
分岐金具を止水栓につないで給水管と接続する
新しいウォシュレットに付属していた分岐金具を止水栓につなぎ、トイレタンク、ウォシュレットそれぞれから出ている給水管と接続して交換完了です。
すべての作業が終わったら、水を流したりウォシュレットを操作したりして問題ないか確認しましょう。
まとめ
トイレをDIYで交換するにあたっては、部品や工具、手順の確認などしっかりと準備をすることが大切です。
どうしても難しい場合は無理に作業をすすめるのではなく、専門業者に依頼しましょう。