じゅらく壁と砂壁ってどう違うの?施工方法やメンテナンス・リフォームの方法について解説

  • 2021.05.14
  • DIY
じゅらく壁と砂壁ってどう違うの?施工方法やメンテナンス・リフォームの方法について解説

じゅらく壁(聚楽壁)という種類の土壁をご存知でしょうか?

京都府周辺の地域で取れた貴重な土を使用して仕上げた土壁で、美しい土肌が和室の壁にぴったりです。

現在ではきめ細かい砂壁状の仕上げを指すことも多くなっています。

今回はじゅらく壁と一般的な砂壁の違い、じゅらく壁のメリット・デメリット、じゅらく壁のメンテナンス方法について解説します。

じゅらく壁とは

じゅらく壁とは、かつて豊臣秀吉の城があったとされる京都西陣の聚楽第(じゅらくてい)の周辺で取れる貴重な聚楽土を使用して仕上げた土壁を指します。

聚楽第の土はきめ細かい上質の砂で、歴史的建造物やお茶室などの壁に使用されています。

うぐいす色やあさぎ色といった落ち着いた色味は、わびさびを重んじる和室にぴったりです。

本来の「じゅらく壁」は仕上げ用の土壁の一種

そもそも土壁は、柱と柱をつなぐ貫(ぬき)に縄で編み込んだ竹を格子状に並べ、その上から土を塗り重ねて仕上げられた壁です。

つまり、下地から仕上げまで土を使った壁が土壁で、その土壁の仕上げに聚楽土を使えば、すなわち聚楽壁となります。

じゅらく壁と一般的な砂壁の違い

じゅらく壁を含む土壁と砂壁は、壁の作り方、仕上げ方が異なります。

砂壁は下地に石膏ボードや土壁、モルタルなどを使用して、仕上げに色砂を使った上塗り材を塗った壁のことです。

土壁のように下地材から砂を使うことはありません。

じゅらく壁のメリット

じゅらく壁には以下のようなメリットがあります。

調湿機能がある

調湿機能とは、部屋の湿度を調整する機能のことです。

湿度が高いときは土壁が湿気を吸収し、乾燥しているときは湿気を排出して湿度を調整します。

カビや結露の発生も抑えるため、日本特有のジメジメする夏場はもちろん、乾燥しやすい冬でも、年間を通して快適で過ごしやすい部屋にすることができます。

さらに、土壁の調湿性能で湿気を吸収する際、空気中のニオイ分子も一緒に吸収するため、消臭効果にも期待できます。

職人による美しい手仕上げを味わえる

じゅらく壁は左官職人が高い技術を用いて仕上げていくため、ひとつとして同じ表情の壁はありません。

確かな技術を持った職人に仕上げを依頼すれば、美しく格式高い和室を演出することができます。

優れた防火性能がある

自然素材でできている聚楽壁は、壁紙クロスに比べて優れた防火性能があります。

融点が1,250度と非常に高いため、万が一火事になっても非常に燃えにくく、最小限の被害に留めることができるでしょう。

じゅらく壁のデメリット

じゅらく壁には以下のようなデメリットもあります。新築に和室を設けるときや、リフォームで壁を張り替えるときはデメリットも踏まえて検討しましょう。

表面の砂がボロボロと落ちやすい

じゅらく壁に硬いものをぶつけてしまったり、経年劣化してきたときに、表面が削れることで砂が落ちてきます。

砂がボロボロと落ちると見た目が悪くなってしまい、また掃除の手間がかかります。

さらに、じゅらく壁は剥がれやすいため、地震の揺れでひび割れしてしまうというデメリットもあります。

じゅらく壁を扱える左官職人が少ない

現在の住宅の壁は低コストかつ短時間で施工できる壁紙クロスが主流で、じゅらく壁を扱える左官職人はごく少数です。

新築に和室を設けるときやリフォームでじゅらく壁を設置するときに、対応できる左官職人が見つからない場合があります。

万が一、質の低い施工業者にじゅらく壁を依頼すると、すぐに表面が崩れたり、ひび割れたりするデメリットが考えられます。

リフォームのコストが高い

じゅらく壁は扱える左官職人が限られており、なおかつ施工期間が2~4日と長めです。

このように工期と手間がかかるため、壁紙クロスなど施工しやすい壁材と比べてリフォームのコストが高くなってしまいます。

じゅらく壁のメンテナンス・リフォーム方法

仕上げの土壁であるじゅらく壁は、部分補修をすることができません。

キズや剥がれが生じたじゅらく壁を元のきれいな状態に戻したい場合は、じゅらく壁に対応できる左官職人に依頼して塗り替えてもらう必要があります。

じゅらく壁に対応できる職人が見つからない場合は、仕上げ材を吹き付けてじゅらく壁の質感のみを再現する方法もありますが、これにも専門技術を持った職人に依頼しなければなりません。

じゅらく壁を壁紙クロスや漆喰など別の壁材にリフォームしたい場合は、上塗りされている聚楽土をすべて剥がしてから施工する必要があります。

下地から壁を作り直すため、相応のコストと工期がかかってしまうことに注意しましょう。

まとめ

静かで落ち着いた和室にぴったりのじゅらく壁は、対応できる左官職人が少ないため、今では貴重な土壁となっています。

じゅらく壁を施工する場合は、一度劣化すると部分補修ができないということを念頭に置きつつ、メンテナンスが必要になったときにいつでも相談できる施工業者を選ぶことが大切です。

なるべく複数の施工業者に見積もりを依頼して、工事内容や価格を比較検討するようにしましょう。

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