昨今のラーメンブームに乗って、今日も数多くのラーメン屋がオープンしています。
ラーメン屋の内装は、美味しい料理を素早くお客様に提供することができ、なおかつお店がターゲットとする客層に合わせたものを選ぶ必要があります。
今回はラーメン屋におすすめの内装デザインや、「居抜き物件」と「スケルトン物件」の違いについて解説します。
ラーメン屋におすすめの内装デザイン
ラーメン屋には美味しいラーメンを素早くお客様に提供することが求められます。
「忙しいサラリーマンでも短時間で満足度の高いラーメンが食べられる店を」「女性が一人でも入れるラーメン屋にしたい」など、自身が理想とするラーメン屋のコンセプトに合わせつつ、効率的にお店を回していくために、キッチンはもちろんホール(客席)にもこだわる必要があります。
床材は防水性・耐酸性の高いものを
ラーメン屋は調理油や麺の湯切り水などで床が滑りやすくなっています。
日中に掃除をする時間がなかったり、厨房とホールを何度も行き来していたりすると床はますます滑りやすい状態になります。
また、凹みに水や食材のカスなどが溜まると、そこに雑菌などが繁殖することもあります。放っておくと転倒や害虫などのトラブルが起こる原因にもなりかねません。
ラーメン屋の床に使用する素材はフラットで滑りにくく、また防水性や耐酸性の高い素材が求められます。
以上のことから、ラーメン屋におすすめの床材は「ウレタン樹脂系床材」か「無機質系硬質塗床材」がおすすめです。
どのような床材を使用するかによって、初期費用やランニングコストが異なるため、事前に施工業者と相談するようにしましょう。
カウンターやテーブルは動線を意識
ラーメン屋で最も重視されるのは、お客様に料理を提供するまでのスピードです。
店内のレイアウトは、厨房からホールまでの距離やスタッフの動線など、効率的に料理を提供できるかどうかが重要となります。カウンター席だけで良いのか、ゆったりとしたテーブル席なども必要なのかなど、コンセプトに合わせた配置を検討しましょう。
また、自身のラーメン屋がターゲットとする客層に合わせた内装デザイン、インテリアについても考える必要があります。たとえば女性が一人でも入れるラーメン屋を目指すのであれば、清潔でお洒落な内装、インテリアは欠かせません。
最近ではお店が提供する料理や店内の雰囲気がSNSでシェアされる機会も多くなっているため、プロモーションも兼ねた店内の内装づくりが重要です。
最近の流行はオープンキッチン
ラーメン屋の最近のトレンドは「オープンキッチンタイプ」です。
客席と厨房の空間が遮られていないオープンキッチンタイプは、厨房と客席のスペースが完全に区切られているクローズドキッチンタイプに比べ、お客様に料理を目で楽しみ、ライブ感を味わってもらうことができます。
また、スタッフの衛生管理の意識が高まる、料理が出てくるまでお客様を退屈させないといったメリットもあります。
最近のラーメン屋は料理の味だけでなく、プラスアルファが求められる時代です。オープンキッチンタイプは料理をエンタメとして楽しんでもらうための、視覚的な効果があると考えられます。
ラーメン屋の「居抜き物件」と「スケルトン物件」を比較
ラーメン屋の内装費用は、居抜き物件かスケルトン物件かによって大きく変わります。
ここでは、両方の物件の特徴や内装工事について解説します。
居抜き物件
居抜き物件とは、床・天井・壁・厨房設備・トイレなど、前店舗の主要設備が残っている状態の物件を指します。
前店舗がラーメン屋で内装や厨房設備も良い状態で残っていれば、そのまま使用することができます。そもそもラーメン屋は入れ替わりの激しい業態なので、居抜き物件も多く存在します。
入居時点ですでに内装や厨房設備が残されているため、内装に強いこだわりがなく設備の状態が良ければ、大がかりな工事や新たな設備を導入する必要はありません。
スケルトン物件
スケルトン物件とは、店舗内の床・壁・天井・内装などが何もない、コンクリート打ちっぱなし状態の物件を指します。
内装や厨房設備が何もない状態から開店を目指すため、自身のラーメン屋のコンセプトに合った内装が作りやすく、また前店舗が残した設備の撤去にかかる費用が発生しません。
ただし、全てを新たに作る必要があることから、居抜き物件に比べて内装や厨房設備にかかる工事費用が割高になります。
まとめ
ラーメン屋におすすめの内装や、居抜き物件とスケルトン物件の違いについて解説しました。
自身が目指すラーメン屋のコンセプトに合ったお店を作るには、内装工事業者選びが大切です。
一括見積サイトや口コミ比較サイトなどを参考に、ご自身のご予算や開業プランに合った工事業者をお探しください。