「開け閉めがしづらくなった」「以前より窓サッシの結露が気になる」といったお悩みのある方は、窓サッシのリフォームを検討してみませんか?
窓サッシは建具の中でも長持ちしやすく、その耐用年数は20年から30年とされています。
しかし、住宅環境によっては耐用年数よりも早く劣化することがあり、早めに対策が必要です。
窓サッシをリフォームする工法には「カバー工法」と「はつり工法」の2種類あります。
今回は窓・サッシのリフォームにかかる費用や、2種類の工法について解説します。
窓ガラスの交換リフォームにかかる費用
窓ガラスのリフォームにかかる費用は、窓ガラスの本体価格×窓数+施工費で計算されます。
窓ガラスの本体価格はサイズやグレード、種類によって異なります。一般の住宅で使用される窓ガラスの大きさは、小窓(70cm×90cm)、腰高窓(120cm×170cm)、掃き出し窓(180cm×170cm)の3種類で、サイズが大きくなれば本体価格と作業費が高くなります。
窓ガラスのサイズ | 窓ガラスの価格+施工費 |
小窓 | フロートガラス:8,000円~9,000円 ペアガラス:2.8万円~3.6万円 防犯用強化ガラス:2万円~3.5万円 |
腰高窓 | フロートガラス:9,000円~1万円 ペアガラス:3万円~5万円 防犯用強化ガラス:2.5万円~4万円 |
掃き出し窓 | フロートガラス:1万円~1.1万円 ペアガラス:3.4万円~6.8万円 防犯用強化ガラス:3万円~6.5万円 |
窓サッシ・窓枠の交換リフォームにかかる費用
窓サッシ・窓枠の交換リフォームは、上記の窓ガラスを交換する費用に加え、窓サッシの本体価格+施工費用がかかります。
窓サッシの本体価格
窓サッシは材質によって細かくグレードが分かれており、選ぶサッシの種類によって費用が大きく変わります。
一般住宅で使用される窓サッシは、「アルミサッシ」「アルミ+樹脂複合サッシ」「オール樹脂サッシ」の3種類があります。
アルミサッシは断熱性と機密性が低く、冬場は結露が発生しやすいですが、3種類のうちもっとも安価です。
一方、オール樹脂サッシは断熱性と気密性がともに高く、冷暖房効率が高くなるというメリットがある一方、価格は高くなります。
アルミ+樹脂複合サッシは両者の良い部分を併せ持つサッシと言えます。
窓枠のリフォーム2種類の工法
窓枠を交換するリフォームには、「カバー工法」と「はつり工法」の2種類があります。
カバー工法|既存の窓枠の上から新しいサッシをかぶせる
カバー工法は、既存の窓枠の上から新しいサッシをかぶせる工法です。窓枠の撤去費用がかからないため、施工費用を抑えられるメリットがあります。
窓のサイズにもよりますが、カバー工法でリフォームする場合の費用は、8万円~12万円がめやすです。
ただし、既存の窓枠の上から枠を設けるため、開口部が一回り小さくなってしまいます。
はつり工法|窓サッシをすべて撤去して新しい窓サッシに交換する
はつり工法は、既存の窓枠をすべて撤去したうえで、新しい枠から作り直す工法です。
窓の周辺の壁を壊して再度作り直すという工程が必要となるため、リフォーム費用は25万円~30万円と、カバー工法よりも高額になります。
ただし、こちらは今の窓と同じ大きさのままリフォームすることが可能です。
まとめ
窓のリフォームにかかる費用は、窓やサッシの種類、グレード、工法によって異なることがおわかりいただけたかと思います。
さらに、どの業者に窓のリフォームを依頼したかによっても費用が変わってきます。
同じ工事内容でも、全国規模の大手リフォーム会社と、地域密着型の地元のリフォーム会社では、後者のほうが中間マージンが発生しない分、費用が安く抑えられます。
リフォーム業者を選ぶときは、複数の業者に見積もりを依頼して、費用やリフォームプランをしっかり比較検討しましょう。