格子窓とは?防犯性能を高める面格子の種類やメリット・デメリットについて解説

格子窓とは?防犯性能を高める面格子の種類やメリット・デメリットについて解説

格子窓とは、おもに窓の外側に面格子(窓格子)を取り付けることで、防犯性能を高めた窓のことです。

空き巣対策としてはもちろん、外から室内が見えないようする目隠し効果もあります。

今回は格子窓の種類やメリット・デメリット、取り付けに失敗しないためのポイントを解説します。

格子窓(面格子)の種類

格子窓は縦や横、ひし形など、格子の形でいくつかの種類に分けられます。どのデザインを選ぶかによって窓の見た目はもちろん、防犯性や抑止力も変わってきます。

ここでは、代表的な格子窓の種類と特徴をまとめました。

縦格子・横格子

本体価格:1万円~/箇所

縦もしくは横に格子が組まれた、もっともスタンダードなデザインの面格子です。

格子本体の価格がリーズナブルで取り付けも簡単ですが、取り付け部分のビスがむき出しになっている物が多く、防犯効果は他の窓格子に比べて低いものになってしまいます。

防犯効果に不安がある場合は一般的なアルミ製ではなく、より重厚感のあるステンレス製を選ぶと良いでしょう。

高強度面格子

本体価格:2.5万円~/箇所

縦格子・横格子の外周に枠を設け、強度を高めた面格子です。取り付けネジが隠れる仕様になっており、高い防犯性能、抑止力があります。

ヒシクロス

本体価格:1万円~/箇所

格子をひし形にクロスさせた面格子です。縦格子や横格子と比べて強度が高く、防犯性能も格段に向上します。2004年以降に建てられた新築住宅では、それまでよく使われていた縦面格子に代わり、ヒシクロスの面格子が多く取り付けられています。

井桁格子

本体価格:2万円~/箇所

「井の字」型に格子を組んだ面格子です。見た目は障子のようなデザインをしているため、和風建築や和室に合います。スタンダードなアルミ製のほか、和風建築に合わせて木製のものもあります。

格子窓のメリット

格子窓を取り付けるメリットは以下のとおりです。

窓の防犯性能が高まる

普通の窓と格子窓、どちらの防犯効果が高いかは言うまでもありません。面格子を設置していることで空き巣に「この家は防犯がしっかりしているから侵入が難しい」というイメージを抱かせるため、抑止力にもなります。

目隠しになる

道路に面している建物であれば通行人からの目隠しにもなり、室内のプライバシーを守ることができます。

台風被害の防止になる

台風の被害を受けやすい地域の建物は、格子窓にすることで飛来物から窓を守ることができます。

格子窓のデメリット

格子窓を取り付けるときに考慮すべきデメリットは以下のとおりです。

完全に防犯できるわけではない

格子窓にすることで窓の防犯性能は高まりますが、完全に防犯できるわけではありません。取り付けが簡単な面格子はバールのようなものでこじ開けたり、強引に引き剥がしたりすることができてしまいます。

格子窓だけでは不安な場合は、二重ロックや二重窓にするなどのプラスアルファの対策が必要です。

眺望や外観に影響がある

格子窓にすることで防犯効果が高まる反面、室内からの眺めが格子に邪魔されたり、外観が物々しくなったりします。

眺望を重視している場所は可動式の格子窓にする、建物の景観を良くしたい場合はデザイン性の高い格子窓にするなどの対策が必要です。

格子窓で失敗しないためのポイント

窓の防犯効果を高めるために格子窓にしたはずが、それでもなお空き巣などの侵入を許してしまうと本末転倒です。

空き巣は「格子窓だから安心」といった油断につけ込み、取付ビスをネジで簡単に取り外してしまったり、バールのようなものでこじ開けたりして建物に侵入します。

とくにキッチンや浴室といった水回りは、窓のサイズが小さく侵入が難しそうな窓ほど狙われやすくなります。たとえば、取り付けビスやネジが見えない工夫をされた製品や、窓サッシと一体となっている製品、高硬度の製品など、より防犯性能の高い面格子を取り付けましょう。

さらに、面格子も取り付けから年数が経過すると、取り付け部分が劣化します。ネジが外れそうになっていないか、ゆるみなどがないかを定期的に確認し、劣化が見られる場合はプロにメンテナンスを依頼しましょう。

まとめ

格子窓の種類や取り付けによるメリット・デメリットを解説しました。

侵入経路になりやすい窓に面格子を設置することで、防犯性能と抑止力を高めることが格子窓の本来の目的です。

本体価格や取付費用といったコストとのバランスを見ながら、どのくらいの対策を施せば良いか慎重にご検討ください。

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