天窓(トップライト)とは?設置にかかる費用は?メリット・デメリットや雨漏り対策などを解説

天窓(トップライト)とは?設置にかかる費用は?メリット・デメリットや雨漏り対策などを解説

「一日じゅう電気をつけていないと部屋が暗い」「明るくて開放感のある部屋にしたい」といったお悩みをお持ちの方は、天窓(トップライト)の設置を検討されてはいかがでしょうか?

天窓は1つ設置するだけでお部屋を明るく照らし、雰囲気を大きく変えることのできるアイテムです。

今回は天窓の種類や後付けにかかる費用、メリット・デメリットについて解説します。

天窓の種類

一口に天窓と言っても、採光のみを目的として開閉ができないもの、開閉できるものとがあります。

FIX窓タイプ

FIX窓ははめ殺し窓とも呼ばれ、開閉ができない採光のみを目的とした窓です。

ストッパーなどの部品が必要ないため、本体価格が安く、施工費用が押さえられるというメリットがある一方、開閉できないというデメリットがあります。

ロールスクリーン(ロールカーテン)付きタイプ

天窓に可動式のロールスクリーンが付いたタイプです。手動または電動でロールスクリーンを調整することができます。

たとえば、日差しが強い日はスクリーンを出す、冬の寒い日は開けておくなどして、天気や温度に合わせて使い分けます。

手動式と電動式があり、後者のほうが本体価格、施工費用は高くなる傾向にあります。

天窓を後付けする費用の相場

天窓を屋根に後付けする場合、天窓の本体価格、取り付け工事費用、天窓を設置する箇所の屋根を撤去する費用、さらに高所の作業となるため足場の設置費用がかかります。

天窓の本体価格(標準50x70cm程度) 2.5万円~10万円
天窓を設置する箇所の屋根を撤去する費用 5万円~6万円
天窓の取り付け工事費用 6万円~8万円
足場の設置費用 10万円~15万円
その他費用 5万円
合計 28.5万円~44万円

天窓の後付け費用は、設置する天窓の大きさや、開閉できないFIX窓(はめ殺し)か、電動で開閉する可動タイプかなどでも変動します。電動可動式の場合は、電気配線工事が別途必要です。

天窓のメリット

天窓を設置することで、以下のようなメリットが得られます。

室内の採光性が高まる

自然光を上手に採り入れられない部屋というのは、想像以上に薄暗く冷たい印象を受けます。

天窓を設置することで、明るくて温かみがあり、開放感のある空間に変わります。一般的な窓と比べ、天窓がある部屋の採光量は約3倍とも言われています。

左右を建物に挟まれ、腰高窓では採光が難しい部屋でも、天窓があれば自然光を採り入れることができます。

光熱費の削減につながる

自然光の入らない部屋では、どんなに晴天の日でも一日中電気をつけていなければならないほどに暗く、快適に過ごすことができません。

天窓を設置すると日中に照明器具が必要ないほど明るく、過ごしやすい空間になるため、昼間の電気代の削減につながります。

さらに、開閉できる天窓は開放して換気をすることにより、外気温よりも2℃~6℃室温を下げることができるので、冷房を使わずに過ごすこともできます。

壁のスペースを有効に使える

壁に窓を設置する代わりに天窓を設置すると、壁の面積が増えるため、家具やインテリアを置くスペースが増えます。

開放感を損なうことなく、スペースを有効活用することができます。

天窓のデメリット

天窓には以下のようなデメリットもあります。解決策と併せて解説します。

雨漏りの心配

雨漏りは、天窓で懸念されることの多いデメリットの一つです。

天窓がない屋根よりも天窓のある屋根のほうが雨漏りのリスクは高くなりますが、定期的なメンテナンスを行うことで対策ができます。

雨漏りの原因として考えられるのは、天窓の枠を埋めているコーキング材の劣化です。

コーキングの寿命は平均して5~10年ですので、最低でも10年に1度はプロにメンテナンスを依頼しましょう。

天窓のコーキングの打ち替え修理にかかる費用の相場は、3.5万円~4.5万円です。

夏の直射日光で部屋が暑くなる

天窓は採光性が良い反面、夏場の日中は直射日光で暑くなる心配があります。

対策としては、天窓用のカーテンやブラインドの併用、天窓のガラスを断熱性・遮熱性の高いものにするなどが挙げられます。

まとめ

天窓の基礎知識や、メリット・デメリットを解説しました。

壁の窓では自然光を十分に採り込めない、壁のスペースを有効に使いたいというお悩みは、天窓を設置することで解決できる可能性があります。

天窓の設置を検討するときは、実績が豊富な地元の施工業者を選びましょう。

インターネットで業者を探す場合は、まとめサイトや比較サイトなどが役に立ちます。

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