【新築の窓】7種類のメリット・デメリットと失敗しない選び方を解説

【新築の窓】7種類のメリット・デメリットと失敗しない選び方を解説

新築を建てるにあたり、忘れてはならないのが「窓」です。

窓を部屋のどこに、いくつ設置するかも大切ですが、窓は選んだタイプによって用途やデザインが変わります。

今回は一般的な新築に使われている窓の種類や、窓の失敗しない選び方について解説します。

新築に使われる窓の種類

窓にはさまざまな形や開閉タイプがあり、用途やデザインによって使い分けられています。

ここでは、新築でよく採用される窓の特徴や、メリット・デメリットについて解説します。

引き違い窓|日本の住宅のもっとも一般的な窓

引き違い窓は、日本の住宅の窓としてはもっとも一般的な開閉方式です。

障子や襖と同じく、2枚以上のガラス戸を溝やレールにはめて、横方向に動かして開閉します。

開き扉のように開閉するスペースがいらないため窓周辺がすっきりして、デザインの自由度が高いところもメリットです。

一方で、室内からは外側のガラス面が掃除しにくいため、屋外に出てから掃除しなければならない点はデメリットと言えるでしょう。

上げ下げ窓|防犯性に優れる窓

2枚のガラス戸を上下にスライドさせて開閉する、洋風建築でよく見られるタイプの窓です。2枚とも可動するタイプと、片方だけ可動するタイプの2種類があります。

外部から侵入することが難しく、他のタイプの窓に比べて防犯性に優れます。

ただし、ガラス戸を持ち上げる構造から、やや開閉しにくいところがデメリットです。

すべり出し窓|外から室内が見えにくい

取手やハンドルを回して外側に押し出す、または手前に引いて開けるタイプの窓です。縦横どちらに開くのかにより、縦すべり出し窓と横すべり出し窓に区別されます。

現在の住宅で最も多く使用されており、とくに外開きタイプが主流です。

ガラス戸の角度によって通風量の調節が簡単にできますが、開放時に雨が降ると室内側のガラス面も濡れるので注意しましょう。

開き窓|気密性と防犯性が高い

開き窓は、内側もしくは外側にガラス戸を開けるタイプの窓です。ガラス戸1面を開ける片開き窓、ガラス戸2面を開ける両開き窓の2種類に分けられます。

引き違い窓に比べて隙間が少ないため気密性が高く、またストッパーを付けることで防犯性能も高くなります。

ただし、開き扉のように部屋の内側もしくは外側に窓枠を全開にできる程度のスペースが必要になるため、家具のレイアウトを配慮する必要があります。

掃き出し窓|開放感のある大きな窓

掃き出し窓は、窓枠の下部分が床まである引き違いタイプの窓です。リビングと庭、居室とベランダをつなぐ窓として知られています。

外側に網戸を取り付けると、開放して風を取り入れやすくなります。また、開口部が広いために採光性が高く、開放感もあります。

一方、プライバシーや防犯性が低いというデメリットがあります。とくに1階のリビングの掃き出し窓は、カーテンを閉めたり、擦りガラスだったりしない限り、外から中の様子が観察できてしまいます。

ルーバー窓|浴室・トイレに設置してプライバシーを確保する

ルーバー窓は、細長い羽根状のガラスを縦または横に一定の間隔を置いて平行に並べたタイプの窓です。ハンドル操作でガラスの角度を調整でき、間隔を空けたり狭めたりして開閉します。

浴室やトイレ、キッチンに多く採用され、擦りガラスを使用することが一般的なため、室内のプライバシーを確保できます。

ただし、外部からドライバーでガラスを取り外せてしまうというデメリットがあるため、防犯用に面格子などと組み合わせることをおすすめします。

はめ殺し窓 (FIX窓)|採光と眺望を目的とした窓

はめ殺し窓(FIX窓)は、窓枠にガラスをはめ込んで固定した窓です。天井に設置して室内の採光性を高める天窓も、はめ殺し窓の1つに含まれます。

長方形や丸形など形状の自由度が高く、デザインも豊富です。

ただし、あくまで採光と眺望を目的とした窓で、開閉ができません。当然ながら通気性はなく、また壁と比べて断熱性能も劣ります。

失敗しない窓の選び方

先に紹介した7種類以外にも、さまざまなタイプの窓があります。

「どの窓を選べば良いかわからない」ときは、部屋の役割に合った窓を選びましょう。

たとえば、リビングは採光と風通しを重視して「掃き出し窓」がおすすめです。それでも部屋が暗いと感じるのであれば、壁の高い部分に「はめ殺し窓」を複数使用することで、気密性を担保しつつ効率的に採光できます。

このように、採光性、風通し、防犯性、気密性を意識して、その部屋に合った窓を選ぶと失敗しません。

まとめ

窓の種類と、失敗しない窓の選び方をご紹介しました。

新築を建てるにあたり、窓はどうしても脇役になりがちですが、新生活には欠かせないものです。

窓選びは、それぞれの窓の特徴を把握しつつ、実生活をイメージしながら選ぶようにしましょう。

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