団地はリフォームしていいの?注意すべきポイントや施工事例・費用相場を解説

団地はリフォームしていいの?注意すべきポイントや施工事例・費用相場を解説

日本に残る団地の多くは、経済成長が著しかった1970年代に建設されたものです。現在は築40年以上経過した物件が多く、比較的安く購入することができます。

また、安く購入した団地をリフォーム・リノベーションすれば、新築のアパート・マンションに引けを取らない理想の住まいをつくることも可能です。

今回は団地をリフォームするにあたって注意すべきポイントや、施工事例・費用の相場について解説します。

団地はリフォームできるが注意点もある

「団地」とは、日本住宅公団(現・都市再生機構)の公団住宅や、各自治体が運営する公営住宅を指します。

団地はリフォームやリノベーションができないイメージがありますが、実際はそのようなこともなく、自由に内装や間取り、設備を変更することができます。

現在では団地の購入者が自由にリフォーム・リノベーションしたり、運営する団体がリノベーション済みの団地を賃貸として貸し出したりするケースがあります。

ここでは、団地を購入してリフォームする場合の注意点について解説します。

管理規約に必ず目を通す

団地は分譲アパートや分譲マンションのように、専有部分は購入者が自由にリフォームできますが、管理規約には従わなければなりません。

たとえば、「フローリングの遮音等級が管理規約で決められていることで、遮音性の低い無垢フローリング等が利用できない」、「配管部分が共用部分に配置されているため、キッチンの場所を移動できない」といったケースが挙げられます。

またリフォームを行う前に、管理組合に届け出を行わなければいけない場合もあります。

共有部分のリフォームは禁止

当然ですが、階段やエレベーターなど共有部分のリフォームはできません。

リフォームの際はどこまでが専有部分で、どこからが共有部分か、管理規約等でしっかりと確認しましょう。

団地リフォームの事例と費用相場

団地リフォームでよくある事例とその費用相場をご紹介します。

壁紙クロスの張り替え

リフォーム事例
DIYで張り替える 1,000円~2,000円/m(本体価格のみ)
専門業者に依頼して張り替える 5万円~6万円/6帖

壁紙が古くなって見た目が悪い場合や、賃貸用の量産品からグレードの高い壁紙にしたい場合は、クロスを張り替えましょう。

専門業者に依頼して張り替えてもらう方法と、ホームセンターや通販サイトで販売されている壁紙を購入してDIYで張り替える方法があります。

壁紙クロスにはグレードがあり、見た目が美しく性能の高い製品ほど本体価格が高くなります。また張り替えを専門業者に依頼する場合は、張り替えの壁面積の広さに応じた施工費用がかかります。

畳張りの和室をフローリングの洋室に変更

リフォーム事例
畳からフローリングに変更 10万円~25万円/6畳
壁・天井のリフォーム+フローリングへの変更 16万円~35万円/6畳

古い団地は居室が畳張りの和室であるケースが少なくないため、和室をフローリングの洋室に変更するリフォームも人気です。

和室の建具や壁、天井をそのままに、畳だけをフローリングへと張り替える床面のみのリフォームは、6畳の場合で10万円~25万円ほどかかります。

フローリングよりも安価なクッションフロアに変更する場合は、6万円~18万円程度に費用を抑えられます。

和室の床面だけでなく、壁と天井も含めて洋室にリフォームする場合は、全体で16万円〜35万円ほどの費用を見ておきましょう。

リフォーム会社によっては、壁・天井・床と収納を併せたセット割引でお得にリフォームできる場合もあります。

キッチンを新しくリフォーム

リフォーム事例 費用の相場
システムキッチンに全体交換 40万円~100万円
壁付キッチンを対面キッチンに変更 ペニンシュラ型 170万円前後
アイランド型 250万円前後

団地の古い既存のキッチンの場所を移動せず、システムキッチンに全体交換するリフォームは、配管工事や電気工事の必要がなく、施工費用もおおむね100万円以内に収まるでしょう。施工費用が変動するポイントとしては、新たに導入するシステムキッチンの性能やグレード、壁紙・床材の張り替えが必要かどうかなどが挙げられます。

一方、壁付キッチンの向きを変えて、対面式のペニンシュラ型やアイランド型に変更するリフォームは、配管工事や電気工事が伴い、壁紙や床材の張り替えも必要となるケースがほとんどです。施工費用もキッチンを移動しないリフォームに比べて高くなり、200万円を超える場合もあります。

前述したように、配管部分が共有部分に設置されている場合は、キッチンの場所の移動を伴うリフォームができません。壁付キッチンを移動して対面キッチンに変更できるかどうか、事前に管理規約や管理組合にて確認するようにしましょう。

まとめ

団地のリフォームの注意点や、よくあるリフォーム事例と費用の相場を解説しました。

基本的には購入者の自由にリフォームが可能なものの、管理規約の禁止事項に該当する工事ができないことや、事前に管理組合に届け出を行う必要があることなど、いくつかの制限があることに注意しましょう。

また、団地リフォームを成功させるためには、集合住宅のリフォーム事例が豊富な専門業者を選び、複数の会社のリフォームプランと見積もり額を比較・検討することが大切です。

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