内装を塗装するときの平米単価と塗料の種類について解説

内装を塗装するときの平米単価と塗料の種類について解説

内装のリフォームを行う場合、壁を壁紙クロスにするか、塗装にするかの2つの選択肢があります。

塗装は壁紙クロスと比べて施工が簡単なため、DIYで塗装・部分補修がしやすく、個性的な壁が作れます。

今回は内装を塗装するときの平米単価と塗料の種類について解説します。

内装塗装の平均的な平米単価

内装塗装を業者に依頼する場合、平米単価は3回塗り(下塗り、中塗り、仕上げ塗り)で、平米単価2,000円~3,000円がおおよその相場です。費用の内訳には下地処理、養生、3回塗り、その他諸費用が含まれます。

たとえば、浴室やトイレのように50平米以下の狭い場所を塗装する場合はおおよそ10万円~15万円、100平米程度のリビングや廊下などの広い範囲を塗装する場合は20万円程度と見ておくと良いでしょう。

壁以外に屋根やドア、他の部屋の内装も含めて塗装すれば、平米あたりの単価はより安くなります。

内装塗装に限った話ではありませんが、塗装のリフォームには定価というものがありません。予算の範囲内で塗装を行うためにも、使用する塗料や塗装する範囲についてリフォーム会社とよく相談されることをおすすめします。

内装の塗装に使用される塗料の種類

内装壁の塗装にかかる費用は、使用する塗料にも大きく左右されます。

内装壁の塗装に使用される塗料の特徴を見ていきましょう。

水性アクリル塗料

水性アクリル塗料は内装工事でもっとも頻繁に使用されており、とくにアクリルと顔料を主原料としたアクリルエマルジョンペイント(AFP)は人気が高いです。

油性塗料と比べて臭いが少なく安全性も高いため、シックハウス症候群など人体への影響もほぼありません。

色付けが簡単にできることから、DIY用としてホームセンターでも売られています。

自然塗料

自然塗料は珪藻土、植物、鉱物、粘土などといった天然の原料を用いた塗料です。

化学物質不使用なので安全性が高く、吸湿性や消臭性を持つタイプもあるので、赤ちゃんやペットと暮らしている住まいにも最適な塗料と言えるでしょう。

ただし、自然素材を材料にしているため、合成物質を材料とする塗料よりも価格が高めです。

予算オーバーで自然塗料を使うのが難しい場合は、無害な水性アクリル系塗料がおすすめです。

オイルステイン

オイルステインは、木材に染み込んで着色する油性塗料です。

通常の塗料を木材に塗ると、表面に塗膜ができて木目を隠してしまいますが、オイルステインは木目を活かす塗装ができるため、木材の独特な表情や温かみを残すことができます。

オイルステインにはニス入りとニスなしの2種類があり、ニス入りタイプは1回塗り、ニスなしタイプは重ね塗りが必要となります。オイルステインの他に水性ステインもあり、こちらは油性と違って臭いが少なめです。

黒板塗料

黒板塗料とは、文字どおり塗って乾かすだけで壁を黒板として使えるようになる塗料です。

飲食店の壁を塗装してメニューを書き込んでおしゃれにしたり、子供部屋の壁に塗装してお子さんが自由に落書きできるようにしたり、アイデア次第でさまざまな使い方ができます。

スケッチペイント

スケッチペイントとは、塗装した壁がホワイトボードとして使えるようになる塗料です。

通常のホワイトボードと同様に、専用のマーカーで書いたり消したりするができます。

黒板塗料のように壁の一面もしくは一部が真っ黒になることもないため、白を基調とした内装にも合います。飲食店はもちろん、オフィスでも壁一面を使ってミーティングや会議ができるでしょう。

マグネットペイント

マグネットペイントとは、塗装した壁が磁石を貼ったりはがせたりするようになる塗料です。

ピンや画鋲で穴を開けずにメモや写真を貼ることができるため、壁を傷めることがありません。写真やメモをきれいに保つこともできます。

まとめ

内装の塗装にかかる平米単価の費用相場や、代表的な内装用の塗料について解説しました。

DIYでもできる内装の塗装ですが、実際に行う際は塗装する場所以外に塗料がつかないよう、しっかりと養生を行いましょう。

また、ペットやお子さんがいる住まいでは有害物質を含まず、臭いの少ない塗料がおすすめです。

リフォーム業者に内装の塗装を依頼する場合は、内壁塗装の実績と知識のある業者に相談して、安心かつ予算・要望に合ったリフォームを実施しましょう。

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