自分が立てた予算や要望に合った内装リフォームを行うには、内装業者選びがもっとも重要です。
初めての内装のリフォームを計画している方や、これまでとは違う業者に依頼したいと考えている方は、どのようすれば業者選びに失敗しないで済むでしょうか?
今回は内装業者の失敗しない探し方・選び方について解説します。
リフォーム経験者の内装業者を探す方法
国土交通省が毎年実施している「住宅市場動向調査」では、住み替え・建て替え・リフォームを行った世帯を対象にさまざまなアンケートを行っています。
その調査項目のひとつに「施工者・物件に関する情報収集方法」があり、リフォーム実施世帯に業者を選ぶ際の情報収集方法を質問しています。
平成30年の調査結果でもっとも多かった回答は「以前からつきあいのあった業者(36.3%)」、次いで「知人等の紹介で(26.2%)」「新聞等の折込み広告で(9.2%)」「インターネット(9.0%)」と続きます。
参考:平成30年度住宅市場動向調査~調査結果の概要~|国土交通省住宅局
この調査結果を参考に、内装業者を探す際のポイントについて比較検討してみましょう。
以前からつきあいのあった業者
以前からつきあいのあった業者に依頼する場合のポイント
- 依頼する内装工事が得意な業者か、不得意な業者かを見極める
- 付き合いがあったとしても他社との比較検討をする
アンケート調査でもっとも多かった「以前から付き合いのあった業者」は、新築を建てる際に依頼した会社や過去にリフォームを依頼した経験がある会社が該当するでしょう。
長い付き合いがあるほど住宅事情に精通しているため気軽に相談しやすく、施工までの段取りもスムーズに進みます。
ただし、依頼する内装工事が必ずしもその業者の得意分野とは限りません。また、その1社が提出した見積もりだけで判断していては、内装工事の費用の相場や適正価格かどうかもわからないというリスクがあります。
付き合いがあるからといって過信せず、あくまでも複数の業者に見積もりを依頼することを前提として、有力候補のひとつにとどめておくようにしましょう。
知人等からの紹介
知人等からの紹介で業者を探すときのポイント
- 見積もりに納得がいかない場合は断ることも考える
- 知人の紹介だからと言って信頼しすぎず、一定の距離感を保つ
知人から紹介されたリフォーム業者に依頼したというケースも少なくありません。
信頼している知人からの紹介であれば、業者を探す手間を省くことができ、何より信頼感という面では大きな判断材料となります。
しかし、知人から紹介された内装業者であっても、納得の行く見積もりや内装工事をしてくれるとは限りません。
見積もりの時点で納得が行かないのに知人の顔を立てて仕方なく依頼してしまうようでは、後悔しか残らない内装工事になってしまいます。
知人の紹介だからと言って信頼しすぎず、あくまで業者と顧客という一定の距離感は保つことをおすすめします。
新聞等の折込み広告
新聞等の折込み広告で業者を探すときのポイント
- 広告の価格だけでなく見積もり価格や実績も確認する
- 価格に人件費や部品代が含まれているかなど、工事内容を営業担当に説明してもらう
最近では新聞を定期購読している世帯も少なくなりましたが、折込チラシや広告では住まい近隣の地域密着型のリフォーム業者を探すことができます。
ただし、広告は集客を狙って価格の安さや無料キャンペーン等を押し出すものが多く、その価格の内訳までは明かされていないことがほとんどです。
広告で気になる内装業者を見つけたら、そのまま依頼するのではなく、問い合わせで工事内容や価格について詳しく説明を受けましょう。
インターネット
インターネットで探すときのポイント
- 価格だけでなく実績や事例も確認する
- 一括見積りサイトやマッチングサイトで効率的に探す
インターネットによるリフォーム業者探しは、ここ数年で主流となりつつある方法のひとつです。
「地域名+工事の内容」で検索をかけると、大手から地方工務店までさまざまなリフォーム業者のページが表示されるので、実施したい内装工事の実績や事例を確認しましょう。
自分の住まいに近い間取りや広さの事例・実績があれば、工事内容や価格の参考となります。
ただし、インターネットで1社1社リフォーム業者のページを確認することは非効率です。信頼できる一括見積もりサイトやマッチングサイトを利用した効率的な業者探しをおすすめします。
自分の予算や要望に合った内装業者の選び方
住まいの近くの内装業者や工務店を探すことができたら、最終的に工事を依頼する業者を1社まで絞らなければなりません。
1社にしぼるのであれば、なるべく自分の予算や要望に合った内装業者を選びたいものです。
そこで、複数の業者に見積もりを依頼して比較検討する「相見積もり」を行いましょう。
3社程度に現地調査と見積もりを依頼して、見積書の工事内容と価格、さらにはスタッフの対応なども加味して比較検討、もっとも納得できる業者にしぼります。
相見積もりは手間と時間がかかりますが、内装工事で失敗しないためには欠かせないプロセスなのです。
まとめ
内装業者の失敗しない探し方・選び方について解説しました。
内装工事はおおよそ数十万円~数百万円のコストがかかるため、依頼する業者は慎重に選びたいものです。
以前から付き合いのある業者や知人から紹介された業者、さらには自分でインターネット見つけて気になった業者など、さまざまな選択肢の中から「相見積もり」によってもっとも納得できる業者を選びましょう。