【業種別】店舗の内装工事(居抜き・スケルトン)にかかる費用相場で解説

【業種別】店舗の内装工事(居抜き・スケルトン)にかかる費用相場で解説

店舗の内装工事は同じ業種でもコンセプトやイメージで工事内容が大きく変わってくるため定価というものがありません。

ただし、業種ごとにある程度の費用の相場は見当をつけることができます。

今回は飲食店、美容院・サロン、物販店の3種類の業種に分け、店舗の内装工事にかかる費用の相場について解説します。

店舗の内装工事の費用は物件の状態で異なる

賃貸物件を借りて店舗を開業する場合、「居抜き物件」か「スケルトン物件」のいずれかを選ぶことになります。

どちらの物件を選ぶかによって、内装デザインや工事内容が変わってきます。

「居抜き物件」と「スケルトン物件」とでは、内装工事の費用にトータルで数十万円~数百万円の差額が発生します。

居抜き物件

居抜き物件とは、前テナントの設備や内装、什器等がそのまま残った物件のことです。

前テナントの内装や什器を有効に活用することで、内装工事にかかる費用を大幅に抑えることができます。

しかし、前店舗の設備や内装が自身の店舗のコンセプトに合わない場合、設備の工事や買い替えといった追加費用がかかってしまいます。

居抜き物件を選ぶ場合は既存の設備や内装が問題なく使用できるか事前に確認しましょう。

スケルトン物件の場合

スケルトン物件とは、壁・床・天井の基礎部分のみを残した「コンクリート打ちっぱなし」状態の物件のことです。

内装や設備が何もない状態から店舗を作り上げることになるため、内装デザインの自由度が高く、自身がオープンしたい店舗のコンセプトを反映できる物件と言えるでしょう。

一方で、ほぼ一から内装や設備を工事しなければならず、什器なども新しいものを購入しなければなりません。

居抜き物件と比べて内装工事の費用と期間が大幅にかかるため、開業スケジュールに合わせてプランと予算のバランスを取る必要があります。

【業種別】店舗の内装工事の費用相場

業種別に店舗の内装工事の費用相場を見ていきましょう。

飲食店の内装工事の費用相場

居抜き物件:30万円~50万円/坪

スケルトン物件:60万円~200万円/坪

飲食店でも、たとえば飲み物だけを提供するカフェと大量の煙が発生する焼肉店では、内装工事にかかる費用も大きく変わってきます。

厨房設備や電気・給排水設備など前テナントの内装をそのまま活用すれば、工事費用を抑えることができます。

ただし、店舗のコンセプトに合わせてある程度内装のリフォームは必要となるでしょう。

美容院・サロンの内装工事の費用相場

居抜き物件:20万円~30万円/坪

スケルトン物件:40万円~60万円/坪

美容院・サロンにとっての内装はお店の雰囲気づくりだけでなく、リピーター獲得や集客に関わる大変重要な役割を担っています。

費用を抑えつつおしゃれで清潔感のある空間にするためには、店舗のイメージとコンセプトを明確にしたうえでここだけは譲れないポイントというものを決めましょう。

たとえば、スケルトン物件から内装工事を行う場合、コンクリートむき出しにしたり、配管や配線もあえて見せたりする方法もあります。

内装仕上げ材のグレードを落とす、塗装など一部のリフォームをDIYで行うなどの工夫でも工事費用を抑えることができます。

物販店の内装工事の費用相場

居抜き物件:12万円~25万円/坪

スケルトン物件:25万円~50万円/坪

物販店は販売する商品によって坪単価が大きく変わります。

内装工事は飲食店や美容院と異なり、厨房や水回りなど設備工事にあまり費用がかからない一方、商品陳列棚やレジなどの造作物に割かれることになります。

アパレルショップやセレクトショップなどは照明や内装レイアウトなど商品の見せ方にお店のセンスの良さが問われる業種です。

費用を抑えることにこだわってしまい、チープな見た目になってもいけませんので、お客様の目に入る部分にはしっかりとコストをかけ、裏方はなるべく費用を抑えるなどの工夫をしましょう。

まとめ

店舗の内装工事は、住宅のそれとは異なる技術やノウハウが必要となります。

内装工事業者に依頼する際は、複数の業者に見積もりを依頼して、プランや費用を比較検討しましょう。

どの業者に見積もりを依頼すれば良いかわからないときは、一括見積サイトの利用がおすすめです。

店舗を出店するエリアに近い内装業者に一括で見積もりができ、あなたの要望に合ったプランと見積額を提示してくれる内装業者を効率よく探せます。

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