床材の主要4種類の施工費用やメリット・デメリットを解説!

床材の主要4種類の施工費用やメリット・デメリットを解説!

フローリングや畳などの床材は、部屋や用途によって最適なものを選ぶことが大切です。

今回は、日本の住宅の床材として多く採用されている4種類をピックアップ、それぞれのメリット・デメリットを解説します。

一番人気の「フローリング」

「住宅の床材といえばフローリング」がすぐにイメージされるように、木材を組み合わせたフローリングは一番人気の床材です。

フローリングには大きく分けて、「無垢材フローリング」と「合板材(複合材)フローリング」の2種類があります。

無垢材フローリング

施工費用:1.3万~2.7万円/平米

メリット デメリット
  • 柔らかく肌触りが優しい
  • 天然の木の香りがしてリラックス効果がある
  • 調湿性に優れ、部屋が快適な空間になる
  • 使えば使うほど独特な木材の味が出てくる
  • 合板材に比べて汚れが付きやすい
  • 合板材に比べて施工費用が高い
  • 素材が安定していない
  • 膨張と収縮を繰り返すため、フローリングに隙間や反りが生じる場合がある

無垢材フローリングは、丸太から切り出したままの100%の天然木(スギ、ヒノキ、オークなど)を使った床材を指します。

天然木ならではの香りと肌触りを感じられ、柔らかく肌触りも良いため、ペットや赤ちゃんがいるご家庭にもおすすめです。

ただし、丸太から切り出した木材をそのまま使用する分、材料が安定せず、施工も難しいため、費用がかなり高くなってしまいます。

複合材フローリング

施工費用:7,000~2万円/平米

メリット デメリット
  • 反りや収縮が少なく素材が安定している
  • 木目や色などのデザインが豊富
  • 耐水性や耐傷性、防音効果など機能性が高い床材もある
  • 調湿効果がない
  • 無垢材に比べて踏み心地が硬め
  • 機能性の高い床材は材料費が高い

複合材(合板材)フローリングは、複数の木材を接着剤で張り合わせた合板の表面に、天然木の薄板を張りつけた床材を指します。

無垢材よりも安価で、色や木目などさまざまなバリエーションからお部屋の雰囲気に合せたものを選ぶことができます。

また、耐水性や耐傷性、防音効果などの機能性を備えているものもあり、リビングだけでなく、キッチンなど水回りにも使用できる床材です。

一方で、天然木の無垢材に比べると踏み心地がやや硬く、自然の風合いが出にくいというデメリットがあります。

安価で施工できる「クッションフロア」

施工費用:2,200~4,500円/平米

メリット デメリット
  • 他の床材に比べて施工費用が安い
  • 敷くだけなので施工が簡単にできる(DIYでも可)
  • カラーやデザインなどのバリエーションが豊富
  • 耐水性、防水性など機能性も高い
  • 表面が柔らかいので家具を置くと跡が付きやすい
  • 他の床材と比べると安っぽく見えてしまう
  • 熱に弱く、変色・変形しやすい
  • 通気性が悪いため床下に湿気がこもりやすい

クッションフロアは、クッション性のある塩化ビニール素材で作られたシート状の床材を指します。

木目、柄、タイルなどデザインのバリエーションも豊富で、床に敷くだけなので施工が非常に簡単、シートを交換するだけでお部屋の雰囲気をガラリと変えることができます。

デメリットとしては、表面が非常に柔らかいため、家具を置くと跡がつきやすいこと、他の床材と比べると安っぽく見えてしまうことが挙げられます。

フローリングよりリーズナブルな「フロアタイル」

施工費用:4,000~5,000円/平米

メリット デメリット
  • 耐久性、耐水性がある
  • 掃除、メンテナンスが楽
  • デザインや色のバリエーションが豊富
  • 部分的に張り替えができる
  • 傷が付きやすい
  • 目地が出てしまう
  • 防水性、防音性に劣る

フロアタイルは、塩化ビニール製のタイルを指します。

石目や木目、フローリング材などをリアルに再現したデザインで、本物のフローリングより簡単かつ安価で施工できる点が魅力です。

耐久性や耐水性に優れ、土足で上がっても汚れに強いため、店舗やオフィスに多く使われています。

和の趣がある「畳」

施工費用:6,000~1万2,000円/1枚あたり

メリット デメリット
  • 断熱性に優れ、調湿効果がある
  • い草の香りでリラックス効果が得られる
  • 洋室にも合わせやすい
  • 定期的な裏返しと表替えが費用
  • 日焼けによって退色する
  • ダニやカビが発生しやすい
  • 家具を置くと跡がつきやすい

畳はい草を加工して作られる床材で、日本では昔から親しまれています。

い草の香りのリラックス効果や、自然に湿度を調整する調湿効果、独特の和の趣があるなど、他の素材にはない畳ならではの魅力があります。

近年ではフローリングが床材の主流となり、畳を使用する住宅も減っていますが、未だに根強い人気を保っています。

ただし、数年に一度は裏返しと表替えが必要で、メンテナンスの手間がかかるというデメリットにも注意が必要です。

まとめ

床材には「適材適所」があります。

たとえば、寝室や客間を畳にすると高いリラックス効果と過ごしやすい空間が作れますが、汚れやすくメンテナンスの手間がかかるため、キッチンや玄関には向いていません。

この適材適所を基本として、ペットやお子さん、ご高齢の方がいる場合や、設置する家具や設備などとの相性を考慮して、最適なものを選びましょう。

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