雨どいの修理費用相場と自分で修理する方法

雨どいの修理費用相場と自分で修理する方法

雨どいは屋根から伝ってくる雨水や落ち葉などのゴミを集め、下水や地上へ流す役割を持つ設備です。

外壁を雨水や汚れの付着から守る重要な役割があるものの、普段からあまり気にかけることのない箇所でもあります。雨どいの破損や劣化を放置していると、住宅の劣化を早めるリスクもあるため、定期的なメンテナンスが必要です。

今回は雨どいの修理が必要なタイミングや費用の相場、修理を業者に依頼する方法と自分で修理する方法について解説していきます。

こんなときは雨どいの修理が必要!

雨どいは砂や落ち葉の詰まり、経年劣化によって修理、あるいは交換が必要となります。

一般的に雨どいの修理、交換が必要となるタイミングは次のとおりです。

点検・修理のタイミング 新築 or 雨どい交換から10年め
交換・塗装のタイミング 新築 or 雨どい交換から20年め

雨どいの修理および交換を怠ると雨どいが破損し、雨水が屋根から壁を伝って地面に落ちるようになります。外壁の塗装が雨水によって劣化するだけでなく、外壁や住宅そのものを腐食させてしまいます。

雨どいは家の中でも目立たない部分ですが、雨から外壁や住宅を守るという重要な役割を持っているのです。

定期的なメンテナンスはもちろん、台風や積雪の後など雨どいにゴミや落ち葉が溜まりやすいシーズンはこまめに掃除をして雨どいを長持ちさせましょう。

修理や交換が必要になったら自分でやる方法もありますが、高所の作業となるため修理業者に依頼することをおすすめします。

雨どいの修理費用の相場

雨どいを修理業者に依頼した場合の各項目の費用相場は以下のとおりです。

雨どいの交換・修理 3,000円~5,000円/1m
雨どいの継手の補修 5,000円~2万円/1ヶ所
雨どいの清掃 5,000円~2万円
雨どいの全交換 15万円~60万円

雨どいは基本的に高所の作業となるため、足場設置費用も含まれます。足場の設置は修理業者が足場の組み立て専門の職人に依頼する場合もあるため、その分の人件費がかかります。

予算はあくまでも目安で、工事内容の他にも住宅の形状や季節、依頼する業者によっても変わるため、事前に現地調査をしてもらって見積もりを取ることをおすすめします。

雨どいの修理業者の選び方

雨どいの修理は、屋根修理や外壁塗装、防水工事の専門業者に依頼します。中でも雨どい修理を専門とする業者を選べば、知識やノウハウが豊富なので、費用を抑えて質の高い施工に期待できます。修理に必要な交換用の雨どいや金具等もストックがあるため、スケジュール調整も容易でしょう。

優良な業者であれば、現地調査を徹底して行い、なおかつ依頼者の希望もヒヤリングして最適な修理方法を提案してくれます。最近ではドローンを使って目視では不可能な部分の破損・劣化具合をチェックする業者もあるようです。

3社ほどの業者に見積もりを依頼、もっとも要望に近い施工をしてくれる業者を選びましょう。見積もりを依頼した際のスタッフの説明や明瞭な見積り料金、さらには火災保険についての知識が豊富な業者がおすすめです。

風・雪・雹(ひょう)による雨どいの破損は火災保険を適用できる

火災保険(総合保険)に加入されている方であれば、風・雪・雹の被害による雨樋の破損にかかった費用を保険で修理できる場合があります。

風災・雪災・雹災で生じた屋根や雨どいの破損の修理に20万円以上の工事費用がかかった場合、火災保険の補償が受けられます。

たとえば、積雪によって雨どいを支えていた支持金具が外れ、その補修費用に20万円以上がかかった場合は補償の対象となります。

火災保険を利用して雨どいの補修を行いたい場合は、「火災保険申請代行サービス」に対応している専門業者に相談することをおすすめします。加入している保険のプランと現地調査から、最適な補修プランを提案してくれるでしょう。

自分で雨どいを修理する方法

雨どいが以下のような症状であれば、自分で修理することもできます。

  • 砂や落ち葉の詰まり
  • 継ぎ目の破損
  • 雨どいの一部が破損

それぞれの症状に対応するDIYでの修理方法について、詳しく見ていきましょう。

砂や落ち葉の詰まり

雨風や積雪で雨どいには砂や落ち葉がたまりがちです。放置するとゴミが溜まって重さで歪んだり、雨漏りが発生したりします。定期的に雨どいの中を掃除して雨の通りを良くしておきましょう。

基本的にはゴミをブラシで掃き出し、筒状になっている部分は針金に古タオルを巻き付け、ゴミを押し出すようにすればOKです。掃除だけならコストはかかりません。

継手の破損

雨どいの継手にすき間ができていたり、外れていたりする場合は、経年劣化か接着不良が考えられます。1~2ヶ所程度の継手の破損なら、専用の接着剤を使って自分で応急処置を施すことも可能です。接着部分にアルミ製の雨どい補修テープを貼り付けると、補強することができます。修理の道具はホームセンターなどで購入すれば、5,000円未満で揃えられるでしょう。

ただし、あくまでも応急処置ですので早めに業者に依頼されることをおすすめします。

雨どいの一部が破損

雨どいの一部がひび割れ等によって雨漏りが発生していたら、破損部分を自分で交換して補修することができます。

破損した部分を含む雨どいを継手から取り外し、金切のこぎりで破損部分を切り取って長さを合わせた新しい雨どいを接着します。寸法が合っていないと雨漏りが発生するため、メジャーなどで長さを正確に測ってから作業しましょう。

雨どいのパーツは1,000円~3,000円ほどで購入できます。接着剤や金切のこぎりと合わせて5,000円前後の費用がかかります。

いずれのDIYも高所の作業となるため、雨や風の強い日の作業は避け、安全を十分に書くにしてから行いましょう。

まとめ

雨どいの修理・交換が必要なタイミング、費用相場と修理業者の選び方、さらには自分で修理を行う方法について解説しました。

家の目立たない場所にありながら、雨水から住宅を守る重要な役割を果たす雨どい。ゴミが溜まりっぱなしだったり、経年劣化を放置したりすると家が重大なダメージを被る可能性もあるため、定期的にメンテナンスを行いましょう。

記事内で紹介したように、交換や修理を自分で行う方法もありますが、高所で危険を伴う作業となるため、なるべくなら専門業者に依頼して確実に補修することをおすすめします。

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