外壁塗装の見積もりの方法・見積書の見方とチェックすべきポイントを解説

外壁塗装の見積もりの方法・見積書の見方とチェックすべきポイントを解説

家の外壁塗装の前には、必ず業者に見積もりを取りましょう。

しかし、見積もりと言っても、価格の安い・高いぐらいはわかったとしても、「なぜその価格になるのか」「どんな内訳なのか」といったところまでは、相応の知識がなければ判断できないでしょう。

見積書を正しくチェックする目を持つことで、見積もりの内容が分かるだけでなく、それを出してくる業者の良し悪しまで判別することができます。

今回は、外壁塗装の見積もりを依頼する方法、見積書の見方とチェックすべきポイントについて解説します。

外壁塗装の費用相場

一般的な30坪の2階建て住宅の場合、屋根の塗装を含まない外壁塗装の費用相場は60万円~120万円とされています。

金額の幅が大きいのは、次の要素が外壁塗装の費用に影響を与えるからです。

  • 業者の違い
  • 職人の技術力の違い
  • 使用する塗料の違い

仮に同じ戸建ての外壁の面積、築年数という条件で塗装業者3社に見積もりを依頼しても、金額が一致することはありません。

したがって、施主(お客様)の家の状態や要望に合った外壁塗装を行うには、複数の業者に見積もりを依頼して、比較検討することが重要です。

外壁塗装の見積もりの方法

外壁塗装業者のホームページを見るとわかるように、見積もりは無料で依頼できます。インターネットやチラシで見つけた業者に電話かメールで問い合わせます。

見積もりは施主の立会いのもと担当者による現地調査で行われます。外壁塗装に関すること、費用に関することは遠慮なく質問しましょう。担当者の質問の答え方で優良業者かどうかが判断できます。優良業者であれば、見積もりをしたからと言って強引なセールスなどは行わないので安心です。

見積もりは複数の会社に依頼するのがおすすめですが、多くても3社程度にとどめておきましょう。多すぎるとどの業者にするか迷ってしまい、着工が遅くなってしまいます。

 

▼関連記事

外壁・屋根塗装の最適な業者をわずか10秒で探せるすぐれワザ

外壁塗装の見積書の項目

外壁塗装の見積もりを行ったら、塗装業者から見積書が提出されます。見積書には次のような項目が記載されています。

  • 足場設置
  • 飛散防止シート
  • 高圧洗浄
  • 養生
  • 下地補修(コーキング工事・シーリング工事等)
  • 下塗り(プライマー・シーラー等)
  • 中塗り・上塗り(塗料名・メーカー名)
  • 付帯箇所塗装(雨樋・軒天・雨戸・戸袋等)
  • 材料運搬費・交通費
  • 廃材処理費

※あるいは「上塗り(シリコン塗料2回塗り)」等の記載

業者によって項目は異なりますが、おおよそ上記の構成になっているはずです。見積書を見てどんな工事が行われるのか判断がつかない場合や、「一式」とだけ書かれて内訳がわからない項目などは、積極的に担当者に質問しましょう。

見積書の重要チェックポイント

「外壁塗装の見積書の項目」で述べたように、あるべき項目が記載されていれば見積書としての体裁は整えられていますが、それが「良い見積書かどうか」まではわからないものです。

ここでは、見積書を提出されたときにチェックしておくべきポイントをご紹介します。

塗料の商品名とメーカー名が記載されているか

塗料の商品名とメーカー名がきちんと記載されているかどうかも要チェック項目です。塗料には「グレード」があり、単価や効果もグレードによって異なります。使用する塗料がわからないと、希望していた塗料よりもグレードの低い塗料を使われてしまい、損をするリスクもあります。

また同じ「シリコン塗料」でもメーカーが異なれば商品も異なるため、単価が変わります。記載されていない場合は塗装業者に質問して、明確な回答をもらいましょう。

各項目の塗装について記載があるか

外壁塗装の作業には、外壁以外の雨樋や軒天といった部分も塗装が行われます。各箇所の内訳がしっかり記載されていれば問題ありませんが、この付帯箇所が見積書に「外壁塗装一式」などとまとめて記載されている場合は、何がどれだけ含まれているかを必ず確認するようにしましょう。

また、塗装以外にも「材料運搬」「廃材処理」といった作業が発生します。これらの細かい項目についても明記されていれば、信頼に値する見積書と言えるでしょう。

3回塗り(下塗り・中塗り・上塗り)で記載してあるか

外壁塗装は下塗り→中塗り→上塗りの3つの工程から成り立っています。とくに下塗りは外壁と塗料の接着力を高め、防水性と耐候性に優れた外壁塗膜を作り出す大事な工程です。シーラーやプライマーと呼ばれる中塗り・上塗りに使用するものとは異なる塗料が使われます。

外壁塗装において3回塗りが行われない外壁は、塗料が本来持つ性能を十分に発揮することができません。悪質な業者などは見積書に「外壁塗装」とだけ記載し、その内訳を明確にしないケースがあるため、見積もり時に必ずチェックするようにしましょう。

保障についての記載はあるか

外壁塗装に使用されることの多いシリコン塗料は、8~15年の耐用年数があります。しっかりと塗装されていればそれだけの耐久力を発揮しますが、塗りムラなど工事に不備があれば数年後に劣化してしまいます。

万が一、作業に不備があった場合の保証やアフターフォローについての記載があれば、安心して依頼できるでしょう。

見積もりを取るときに失敗しないために

見積書と同じく、優良業者かどうかを判断するためには担当者の対応も要チェックです。

外壁塗装では見積もり時に実際の建物を確認して工事範囲を割り出すために、現地調査を行います。あいまいな調査は外壁塗装の失敗の原因となりますので、1~2時間かけてしっかりと現地調査を行う業者を選びましょう。

また、担当者がどんな質問にも論理的に、写真や動画を使ってわかりやすく説明してくれるかどうかも業者選びのポイントです。現地調査後に業者から提出される「調査報告書」もよく中身を確認しましょう。

まとめ

外壁塗装の見積もりを依頼する方法、および見積書の見方について解説しました。

見積もりは多くても3社の業者に依頼することをおすすめします。1社だけでは費用の比較ができませんし、4社を超えるとどの業者に依頼するか迷ってしまい、着手が遅れてしまいます。

外壁塗装の成否は見積もりからはじまっていると言っても過言ではありません。信頼できる見積もりをする業者は、塗装についても質の高い作業を行ってくれるでしょう。

 

▼関連記事

外壁塗装で補助金・助成金が受けられる?条件や申請方法を解説

外壁カテゴリの最新記事