外壁塗装で補助金・助成金が受けられる?条件や申請方法を解説

外壁塗装で補助金・助成金が受けられる?条件や申請方法を解説

住宅の外壁は10年ごとに塗料の塗り替えが必要となりますが、外壁塗装リフォームには数十万円の費用がかかり、家計への負担は小さいものではありません。

そこで、お得に外壁塗装リフォームを行う方法として、補助金・助成金制度の活用を提案します。

賢く外壁塗装リフォームを行うためにも、補助金制度の条件や申請方法について理解を深めましょう。

そもそも補助金と助成金の違いとは?

「補助金」と「助成金」はどちらも国や自治体が「地域や環境に貢献していること」に対して出す返済不要のお金です。

一見すると同じように捉えられがちですが、厳密には補助金と助成金は異なるものです。

補助金は交付申請して審査に通らなければ受け取ることができず、申込期限内に申請しなければ審査を受けることもできません。また、あらかじめ予算が決められているため、予算がなくなり次第終了となるため、受け取れる人数には限りがあります。

助成金は条件さえ満たせば、申請した誰もが受け取ることのできるお金です。申請期間や受け取り人数の制限がない場合もあります。

いずれも受け取るためには受給の条件を満たす必要があるため、補助金・助成金を活用したいという場合はしっかりと条件や申請方法を確認しておくことが大切です。

外壁塗装で補助金・助成金を受けるための条件

外壁塗装の補助金や助成金は地方自治体が行う事業で、ただ外壁を塗り替えれば申請して受け取れるというものではありません。

自治体によって詳細な条件は異なるものの、補助金・助成金の交付申請には「省エネ効果があるリフォーム」を行っていることが大前提です。

たとえば新潟市の「新潟市健幸すまいリフォーム補助金2019」では、温熱環境改善リフォーム工事の一環として「外壁、屋根、天井又は床の断熱改修工事」を行った子育て世帯、あるいは高齢者世帯を対象に、補助対象経費の10分の1(上限10万円)が交付されます。

参考:https://www.suisainagai.jp/reform-hojokin/hojokin-niigatashi/11637.html

他にも自治体によっては塗料のメーカーを指定や、自治体内に本社のあるリフォーム会社に限るといった条件を設けているところもあります。

補助金や助成金を受給したいと考えるのであれば、事前に住宅がある自治体の補助金・助成金制度を調べておき、断熱効果や遮熱効果のある塗料を使った外壁塗装の省エネリフォームを行いましょう。

外壁塗装の補助金・助成金を受け取るまでの流れ

地方自治体によって若干の違いはあるものの、一般的に補助金・助成金を受け取るまでの流れは次のとおりです。

  1. 自治体に補助金・助成金の交付申請書を提出
  2. 交付決定通知書の受理
  3. 外壁塗装リフォーム工事の契約・実施
  4. 実績報告書を提出
  5. 施工した住宅の確認
  6. 交付確定通知書の受理
  7. 補助金・助成金の受給

各プロセスについて詳しく見ていきましょう。

 

自治体に補助金・助成金の交付申請書を提出

まずは市区町村自治体のホームページで補助金・助成金の補助金額、補助対象、募集期間、申請に必要な書類等を確認しましょう。条件を満たしていないリフォームはもちろん、補助金の交付決定前に着手、完了しているリフォームは対象外となる場合があります。ホームページの情報でわからないところは、担当部署へメールや電話で問い合わせましょう。

条件に当てはまることを確認したら、塗装業者に見積もりを依頼します。補助金・助成金の申請の経験豊富なスタッフが相談に乗ってくれる場合もあります。

見積もりが出たら交付される金額もおおよそ把握できます。交付申請書のほか、工事見積書の内訳証明書や住宅の全景写真など申請に必要な書類を提出しましょう。

交付決定通知書の受理

自治体に申請書類が届き次第、申請内容が審査されます。必要に応じて現地調査が行われることがあります。審査のうえ問題がない場合は、補助金・助成金の交付決定通知書が送付されます。交付申請受付から審査を経て交付決定通知書が送付されるまでに、2週間程度かかります。

外壁塗装リフォーム工事の契約・実施

交付決定通知書を受理したら、塗装業者と正式に外壁塗装リフォームの契約を結び、工事を実施します。

実績報告書を提出

外壁塗装リフォームが完了したら、補助金・助成金の条件を満たすリフォームを行ったことを証明する実績報告書と、その他の添付書類を自治体に提出します。実績報告書は交付請求書と兼用になっている場合があります。

添付する書類は工事の領収書のコピー、工事前・工事後の住宅の写真、世帯全員分の住民票の写しなどが挙げられます。世帯状況や工事内容により提出が求められる資料が異なりますので、交付決定通知書などをよく確認しましょう。

期限付きの補助金は期限内に提出しないと無効になるため注意が必要です。

施工した住宅の審査

外壁塗装リフォームが補助金・助成金の条件を満たすものか、自治体の審査が実施され、補助金の額が確定します。必要に応じて担当者が住宅を訪問、現地調査が行われます。自治体によっては審査後に交付請求書の提出が求められる場合があります。

交付確定通知書の受理

審査のうえ問題がないと判断されれば、自治体より交付確定通知書が送付されます。

補助金・助成金の受給

交付請求書に記載した金融機関の口座あてに補助金・助成金が支払われます。すべての手続きが完了してから補助金・助成金の交付までは2~3週間程度かかります。

補助金・助成金の効率的な調べ方

自治体が募集している外壁塗装リフォームの補助金・助成金制度は、基本的に自治体のホームページで探すことになります。しかし、普段調べる機会がないぶん、該当するページを見つけることが少々煩わしく感じられるでしょう。

そこでおすすめしたいのが、住宅リフォーム推進協議会の「地方公共団体における住宅リフォームに係る支援制度検索サイト」です。

お住まいの都道府県、あるいは補助金・助成金制度の内容から検索すれば、少ない作業で該当するページを見つけることができます。制度の内容は外壁塗装のリフォームの場合、「省エネルギー化」のカテゴリで検索すれば、各都道府県の制度が一覧で表示されます。

まとめ

外壁塗装リフォームを対象とした補助金・助成金について、制度の内容や申請方法を解説しました。優良な外壁塗装業者を選べば、とっつきにくい補助金制度についてもいろいろとアドバイスしてくれるでしょう。10年に1度のこととはいえ、1回のリフォームの金額は数十万円以上に及びます。自治体の補助金制度を有効活用して、お得に外壁塗装リフォームを行いましょう。

 

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